117A085第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

深在性齲蝕除去中の口腔内写真(別冊No. 31)を別に示す。歯髄保護を行うことと した。 使用する材料に求められる性質で正しいのはどれか。3 つ選べ。

117A085の問題画像
3つ選択
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正解: a・b・c

正答

a、b、c

この問題のポイント

深在性齲蝕で露髄を避けて歯髄保護を行う材料には、細菌制御、再石灰化、刺激遮断が求められます。

解説

深在性齲蝕では、軟化象牙質をすべて一度に除去すると露髄する危険があります。歯髄に近い象牙質を保存し、抗菌性と封鎖性をもつ材料で覆うことで、残存細菌の活動を抑え、修復象牙質側の再石灰化と歯髄の回復を期待します。

材料は温度、化学物質、細菌などの外来刺激を遮断しなければなりません。本問は露髄面への直接覆髄ではないため、壊死層形成やデンティンブリッジ誘導を必須性質として選びません。

画像の確認

実画像では、咬合面齲窩を深く除去した窩底に褐色調の象牙質が残るが、明らかな点状露髄や出血は見えない。残存細菌を抑え、象牙質の再石灰化を促し、外来刺激を遮断する間接歯髄保護材の性質が求められるため、正答a・b・cを支持する。

選択肢の確認

a.抗菌性
正しい。
残存細菌の増殖と酸産生を抑える抗菌性は、深在性齲蝕の歯髄保護に有用です。

b.再石灰化促進
正しい。
脱灰象牙質の再石灰化を促し、歯質の回復を助ける性質が求められます。

c.外来刺激の遮断
正しい。
温度・化学・細菌刺激を遮断する封鎖性と断熱性が重要です。

d.歯髄への壊死層形成
誤り。
歯髄へ意図的に壊死層を形成することは、材料に求める望ましい性質ではありません。

e.デンティンブリッジ誘導
誤り。
デンティンブリッジ誘導は露髄時の直接覆髄・生活歯髄療法で重視されますが、本問の間接歯髄保護で必須として選びません。

覚えるポイント

  • 間接歯髄保護:抗菌、再石灰化、封鎖・刺激遮断。
  • 直接覆髄:露髄面の治癒とデンティンブリッジ形成を期待。
  • 露髄の有無で材料に求める性質を区別します。

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