117A039|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
全部床義歯の筋圧形成の際に行う機能運動のうち、上顎と下顎、いずれの印象採 得時にも有効な機能運動はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・c または a・b・d または a・c・d または b・c・d
正答
a、b、c 又は a、b、d 又は a、c、d 又は b、c、d
この問題のポイント
全部床義歯の筋圧形成では、口唇・頰・舌・咽頭周囲筋を機能させ、床縁を可動組織と調和させます。本問は複数の受入れ解答があります。
解説
上顎・下顎いずれの印象採得でも、嚥下、開口、口角牽引、口唇突出は床縁周囲の筋・小帯を動かし、辺縁形態の形成に利用できます。設問は3つ選択ですが、本問ではa~dのうち任意の3つが受け入れられます。
受入れ解答
- a、b、c
- a、b、d
- a、c、d
- b、c、d
側方運動は主として下顎義歯の後方・舌側辺縁などの形成に関係し、上下顎共通の運動としては扱いません。
選択肢の確認
a.嚥下運動
受入れ解答に含まれます。
嚥下により舌、口底、咽頭周囲組織が機能し、上下顎の辺縁形成に利用できます。
b.開口運動
受入れ解答に含まれます。
開口で口唇・頰・口角周囲組織が動き、上下顎の床縁形態を調整します。
c.口角牽引
受入れ解答に含まれます。
口角牽引は頰小帯や口輪筋周囲を動かし、上下顎前方・側方辺縁の形成に有効です。
d.口唇突出
受入れ解答に含まれます。
口唇突出は口輪筋や小帯を動かし、上下顎前歯部の床縁形成に利用できます。
e.側方運動
受入れ解答に含まれません。
上下顎共通の機能運動としては選びません。側方運動は下顎義歯の辺縁形成で特に利用されます。
覚えるポイント
- 筋圧形成は可動粘膜・筋・小帯と調和した床縁をつくります。
- 本問はa~dのうち任意の3つが受入れ解答です。
- 側方運動は上下顎共通ではなく、主に下顎で重要です。