117A038|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
歯並びが悪いことを主訴として来院した10 歳の男児。初診時の口腔内写真(別冊 No. 13A)とエックス線画像(別冊No. 13B)を別に示す。セファロ分析の結果を図 に示す。 骨格型と診断名の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
セファロ分析では骨格性Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ級を判定し、口腔内写真から垂直被蓋や前歯歯軸を評価して診断名を組み合わせます。
解説
本問では、上下顎骨の前後的関係は骨格性Ⅰ級で、前歯部の垂直被蓋が深い過蓋咬合です。骨格型が正常でも、歯性・垂直的な不正咬合は存在します。
画像の確認
実画像では、正面口腔内写真で上顎前歯が下顎前歯を深く覆い、側方面でも大きな垂直被蓋が確認できる。セファロ図ではANB角が基準域付近で骨格性Ⅰ級を示しており、骨格性Ⅰ級・過蓋咬合の正答aに一致する。
選択肢の確認
a.骨格性Ⅰ級 過蓋咬合
正しい。
正答です。本問では、骨格的前後関係はⅠ級で、前歯部に過大な垂直被蓋を認めます。
b.骨格性Ⅰ級 上下顎前突
誤り。
上下顎前突は上下顎前歯または顎骨の前方突出を特徴とし、本症例の診断ではありません。
c.骨格性Ⅱ級 歯性上顎前突
誤り。
骨格性Ⅱ級ではなく、また歯性上顎前突を示す組合せでもありません。
d.骨格性Ⅱ級 下顎遠心咬合
誤り。
下顎遠心咬合は骨格性Ⅱ級に関連しますが、本症例の骨格型はⅠ級です。
e.骨格性Ⅲ級 反対咬合
誤り。
骨格性Ⅲ級や反対咬合を示す症例ではありません。
覚えるポイント
- 骨格型と歯性不正咬合は別に判定します。
- 骨格性Ⅰ級でも過蓋咬合、開咬、叢生などは生じます。
- 過蓋咬合ではoverbite、Spee彎曲、切歯傾斜を確認します。