117A031|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
85 歳の男性。咀嚼困難と審美不良を主訴として来院した。上顎全部床義歯を紛 失したという。診察の結果、下顎全部床義歯は特に問題ないため、上顎全部床義歯 のみを製作することとした。ある記録装置の写真(別冊No. 9A)とその描記路のパ ターン(別冊No. 9B)を別に示す。タッピングは複数回行ってもらった。 治療用義歯が不要で、顎機能が正常と判断されるパターンはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
ゴシックアーチ描記では、描記路の形とタッピングポイントの収束性から、下顎運動の再現性と顎位の安定性を評価します。
解説
顎機能が正常で治療用義歯を必要としない場合、左右側方運動と前方運動の描記路が明瞭で、ゴシックアーチの頂点が確認でき、タッピングポイントが一定範囲に収束します。
本問では、正常と判断されるパターンはイとウです。
画像の確認
実画像では、イとウはいずれも左右に明瞭なゴシックアーチが描かれ、赤いタッピング点が単一に収束している。イでは点がアペックス直前、ウではアペックス上に位置し、どちらも反復顎位が安定したパターンなので正答b・cを支持する。
選択肢の確認
a.ア
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。
b.イ
正しい。
図選択肢です。正答です。本問では、顎運動が再現され、治療用義歯を必要としない正常パターンです。
c.ウ
正しい。
図選択肢です。正答です。本問では、正常な顎機能と判断できる描記パターンです。
d.エ
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。描記路の非対称やタッピング点の不安定性などを画像で確認します。
e.オ
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。
覚えるポイント
- 正常なゴシックアーチは頂点と描記路が明瞭です。
- タッピング点の収束性は顎位の再現性を示します。
- 描記路の非対称、短縮、点の散乱は顎機能異常を疑う手掛かりです。