117A032第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

転倒により生じた2 歳男児の舌の裂創に対して、全身麻酔下に縫合処置を行う こととした。 用いる縫合糸の材質で適切なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

2歳児の舌裂創では、抜糸負担を減らせる吸収性縫合糸が適しています。

解説

ポリグリコール酸は合成吸収性の編糸で、組織内で加水分解されて吸収されます。幼児の口腔内では、術後の抜糸時に再度協力を得ることが難しいため、吸収性縫合糸を用いる利点があります。

舌は血流が豊富で治癒しやすい一方、運動が大きく、唾液や食物にさらされます。確実な止血、創縁の適合、深部の死腔を残さない縫合が重要です。

選択肢の確認

a.シルク
誤り。
シルクは操作性に優れますが非吸収性で、プラークを保持しやすく抜糸が必要です。

b.ナイロン
誤り。
ナイロンは合成非吸収性単糸で、抜糸を要します。

c.ポリエステル
誤り。
ポリエステルは合成非吸収性材料で、幼児の口腔内裂創における第一選択ではありません。

d.ポリプロピレン
誤り。
ポリプロピレンは合成非吸収性単糸で、抜糸が必要です。

e.ポリグリコール酸
正しい。
ポリグリコール酸は合成吸収性縫合糸で、抜糸負担を軽減できるため適切です。

覚えるポイント

  • 小児口腔内の縫合では吸収性糸が有用です。
  • ポリグリコール酸は加水分解で吸収されます。
  • 舌裂創では止血、死腔除去、筋層を含む確実な縫合を行います。

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