119A057|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
新生児において、眼瞼裂の下方傾斜、下眼瞼欠損および外耳奇形を認めた。 この症候群の原因となる部位はどれか。1 つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
眼瞼裂の下方傾斜、下眼瞼欠損、外耳奇形は第一咽頭弓由来組織の形成障害を示唆します。
解説
第一咽頭弓は上顎突起と下顎突起に分かれ、上顎骨・下顎骨の一部、耳小骨の槌骨・砧骨、咀嚼筋などの形成に関与します。第一咽頭弓の発生異常では、頰骨・下顎骨低形成、眼瞼裂の下方傾斜、下眼瞼欠損、耳介奇形などの顎顔面所見がみられます。
代表的にはTreacher Collins症候群などがあり、気道、聴覚、咀嚼、歯科治療時の体位に注意します。
選択肢の確認
a.第一咽頭弓
正しい。
眼瞼・頰骨・下顎・外耳の形成異常は、第一咽頭弓由来組織の発生障害で説明できます。
b.第二咽頭弓
誤り。
第二咽頭弓はアブミ骨、茎状突起、表情筋などの形成に関与しますが、設問の組合せは第一咽頭弓障害が中心です。
c.第三咽頭弓
誤り。
第三咽頭弓は茎突咽頭筋、舌骨大角などに関与し、眼瞼・下顎・外耳の典型的異常とは一致しません。
d.第四咽頭弓
誤り。
第四咽頭弓は咽頭・喉頭構造の一部に関与し、設問の顎顔面奇形の主因ではありません。
e.第五咽頭弓
誤り。
第五咽頭弓はヒトでは退縮的で、設問の症候群を説明する主要構造ではありません。
覚えるポイント
- 眼瞼裂下方傾斜・下眼瞼欠損・外耳奇形は第一咽頭弓を考えます。
- 第一咽頭弓は上顎・下顎、槌骨・砧骨、咀嚼筋に関与します。
- 顎顔面奇形では気道と聴覚の評価も重要です。