119A006|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
歯の変色がみられるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
歯の形成期に全身性の色素異常や出血性疾患があると、色素が歯質へ取り込まれて内因性変色を生じることがあります。
解説
新生児メレナは新生児期の出血性疾患です。歯胚の形成時期に出血由来の色素が歯質へ取り込まれると、萌出後の歯に青紫色などの変色がみられることがあります。萌出後に表面へ付着する着色とは異なり、歯質内部の色調変化です。
小児の変色歯では、外傷による歯髄壊死、テトラサイクリン系薬、重症黄疸、ポルフィリン症、歯質形成異常なども鑑別します。発症時期と、単独歯か歯列全体かを確認することが重要です。
選択肢の確認
a.Riga-Fede 病
誤り。
Riga-Fede病は先天歯・新生歯などが舌下面を刺激して生じる外傷性潰瘍です。歯の変色を主体とする疾患ではありません。
b.新生児メレナ
正しい。
新生児メレナでは、歯の形成期に色素が取り込まれることで内因性の歯の変色を生じることがあります。
c.Turner 症候群
誤り。
Turner症候群では高口蓋や小顎、歯の形態・萌出の異常などが問題となりますが、典型的な内因性変色歯の原因ではありません。
d.第一第二鰓弓症候群
誤り。
第一第二鰓弓症候群では顎顔面の形成異常、耳介異常、顔面非対称などがみられます。歯の変色が代表所見ではありません。
e.von Recklinghausen 病
誤り。
von Recklinghausen病ではカフェオレ斑や神経線維腫などを認めますが、歯の変色は典型的所見ではありません。
覚えるポイント
- 新生児メレナは内因性変色歯の原因になり得ます。
- 小児の変色歯では、全身疾患、薬剤、外傷、歯質形成異常を鑑別します。
- 単独歯の変色は外傷や失活、複数歯の変色は形成期の全身的原因を考えます。