117A028第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

クラウンダウン法でリスクが低下するのはどれか。3 つ選べ。

3つ選択
解答・解説を見る

正解: a・d・e

正答

a、d、e

この問題のポイント

クラウンダウン法は、根管上部から順に拡大して感染物質と干渉を減らし、器具への負荷や根尖方向への押し出しを抑える方法です。

解説

クラウンダウン法では、まず根管口側・歯冠側を拡大し、その後により根尖側へ進みます。歯冠側の干渉を先に除くため、ファイルへ加わるねじれ応力や曲げ応力が減り、器具破折レッジ形成のリスクが低下します。

また、根管内容物を根尖孔外へ押し出しにくくなるため、術後疼痛や腫脹として現れるフレアアップのリスク低下にもつながります。

選択肢の確認

a.器具破折
正しい。
歯冠側の干渉を除去して器具への負荷を減らすため、器具破折のリスクが低下します。

b.歯根破折
誤り。
歯根破折は残存歯質、咬合力、根管形成量、支台築造など多因子で生じ、クラウンダウン法の代表的なリスク低減項目ではありません。

c.髄床底穿孔
誤り。
髄床底穿孔はアクセス窩洞形成時の方向・深さの誤りなどで生じ、クラウンダウン法によって直接低下するリスクではありません。

d.レッジ形成
正しい。
直線的アクセスを得て根管湾曲部への無理な器具操作を減らすため、レッジ形成を抑えます。

e.フレアアップ
正しい。
感染物質や切削片の根尖外押し出しを減らし、フレアアップのリスクを低下させます。

覚えるポイント

  • クラウンダウン法は歯冠側から根尖側へ形成します。
  • 器具負荷、レッジ、根尖外押し出しを減らします。
  • 十分な根管洗浄と作業長管理を併用します。

関連問題

117A027117A029
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)