117A027第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

8 歳の女児。医科から歯科を受診するよう指示されて来院した。1 か月後に骨髄 移植を予定しているという。下顎右側臼歯部に冷水痛がある。医科に対診したとこ ろ観血的処置に関して問題ないとのことである。診察の結果、永久歯への交換の近 い歯と感染源になり得る歯の抜去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊 No. 7A)とエックス線画像(別冊No. 7B)を別に示す。 抜歯部位はどれか。1 つ選べ。

117A027の問題画像
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正解: d

正答

d

この問題のポイント

造血幹細胞移植前には、免疫抑制期に重篤な感染源となる歯をあらかじめ処置し、交換時期が近い乳歯や予後不良歯を選別します。

解説

本症例では1か月後に骨髄移植が予定され、医科から観血的処置が可能との回答を得ています。移植前の歯科介入では、根尖病変、深在性齲蝕、進行した歯周病、動揺の強い交換期乳歯などを評価し、治癒期間を確保して感染源を除去します。

本問では抜歯部位は選択肢dです。

画像の確認

実画像では、上下顎の複数乳歯に広い実質欠損があり、特に下顎臼歯には歯髄近くまで及ぶような大きな齲窩が見える。エックス線像では乳歯根の近くに後継永久歯歯冠が位置しており、交換の近い乳歯と明らかな感染源候補を併せて示す選択肢dの抜歯範囲を支持する。

選択肢の確認

a.選択肢a(問題画像参照)
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。

b.選択肢b(問題画像参照)
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。交換時期と感染源の有無を画像で比較する必要があります。

c.選択肢c(問題画像参照)
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。永久歯の発育・萌出と乳歯根吸収を確認して判定します。

d.選択肢d(問題画像参照)
正答。最も適切です。
図選択肢です。正答です。本問では、交換の近い歯または移植後の感染源となり得る歯を示しています。

e.選択肢e(問題画像参照)
誤り。
図選択肢です。正答ではありません。

覚えるポイント

  • 移植前は感染源除去と処置後の治癒期間確保が重要です。
  • 交換期乳歯、根尖病変、深在性齲蝕、重度歯周炎を確認します。
  • 血球数、処置可能時期、抗菌薬の要否を医科と連携します。

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