117A004第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

口腔乾燥を生じるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

口腔乾燥を起こす薬剤では、抗コリン作用による唾液分泌低下をまず考えます。

解説

唾液腺分泌は副交感神経、とくにムスカリン受容体の刺激で促進されます。ジフェンヒドラミン塩酸塩は第一世代抗ヒスタミン薬で、抗コリン作用を有するため、口腔乾燥、便秘、排尿困難、眠気などを生じることがあります。

これに対し、ピロカルピンとセビメリンはムスカリン受容体を刺激して唾液分泌を促進します。アセチルコリンやコリンエステラーゼ阻害薬も副交感神経作用を増強する方向に働きます。

選択肢の確認

a.ピロカルピン塩酸塩
誤り。
ピロカルピン塩酸塩はムスカリン受容体作動薬で、唾液分泌を促進します。口腔乾燥症の治療に用いられます。

b.アセチルコリン塩化物
誤り。
アセチルコリン塩化物はコリン作動性作用を示し、唾液分泌を促進する方向に働きます。

c.ネオスチグミン臭化物
誤り。
ネオスチグミン臭化物はコリンエステラーゼ阻害薬で、アセチルコリン作用を増強します。抗コリン作用による口腔乾燥を起こす薬ではありません。

d.セビメリン塩酸塩水和物
誤り。
セビメリン塩酸塩水和物はムスカリン受容体を刺激し、唾液分泌を促進する口腔乾燥症治療薬です。

e.ジフェンヒドラミン塩酸塩
正しい。
ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン作用に加えて抗コリン作用を持ち、唾液分泌低下による口腔乾燥を起こし得ます。

覚えるポイント

  • 第一世代抗ヒスタミン薬は抗コリン作用と眠気に注意します。
  • 抗コリン薬は唾液分泌を減らし、コリン作動薬は増やします。
  • 口腔乾燥はう蝕、口腔カンジダ症、嚥下・義歯使用の障害につながります。

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