117A001第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

ラヌーラのMRI(別冊No. 1)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。1 つ選べ。

117A001の問題画像
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正解: b

正答

b

この問題のポイント

ラヌーラと口底の解剖を結び付け、顎舌骨筋が口腔底の筋性隔壁をつくることを確認する画像解剖問題です。

解説

ラヌーラは主に舌下腺由来の粘液が口底に貯留した病変です。単純性ラヌーラは顎舌骨筋より上方の舌下隙を中心にみられ、粘液が顎舌骨筋の裂隙や後縁を越えて顎下隙へ進展すると顎下型〈plunging ranula〉となります。

画像の確認

実画像では、脂肪抑制T2強調の横断像と冠状断像で、左口底の高信号域に接して低信号の薄い板状構造が走り、黄色矢印はその構造を指している。口底を上下の隙に隔てる位置と形態が顎舌骨筋に合致するため、正答bを支持する。

選択肢の確認

a.広頸筋
誤り。
広頸筋は頸部皮下に広がる薄い表情筋で、口腔底を構成する筋ではありません。

b.顎舌骨筋
正しい。
顎舌骨筋は下顎骨の顎舌骨筋線から舌骨へ走り、口腔底の筋性隔壁を形成します。ラヌーラの上方・下方への進展を考える際の重要な解剖学的指標です。

c.顎二腹筋
誤り。
顎二腹筋は前腹と後腹からなり、前腹は顎舌骨筋より下方に位置します。口腔底を面状に隔てる主構造ではありません。

d.胸鎖乳突筋
誤り。
胸鎖乳突筋は頸部外側の大きな筋で、口底正中付近の矢印構造には一致しません。

e.オトガイ舌筋
誤り。
オトガイ舌筋は舌の大部分を構成する外舌筋で、下顎正中部から舌内へ扇状に走ります。舌下隙と顎下隙を隔てる筋ではありません。

覚えるポイント

  • 顎舌骨筋は口腔底の隔壁です。
  • 顎舌骨筋より上は主に舌下隙、下は主に顎下隙です。
  • ラヌーラでは病変と顎舌骨筋との位置関係を確認します。

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