116A017|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
口腔粘膜炎の原因となるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
抗悪性腫瘍薬による口腔粘膜障害を問う問題です。細胞分裂の盛んな口腔粘膜は化学療法の影響を受けやすくなります。
解説
テガフールは体内で5-フルオロウラシルへ変換されるフルオロピリミジン系抗悪性腫瘍薬です。DNA合成に必要なチミジル酸合成を阻害し、増殖の速い腫瘍細胞を障害しますが、同時に口腔・消化管粘膜や骨髄も影響を受けます。そのため口腔粘膜炎を生じることがあります。
口腔粘膜炎は疼痛、摂食困難、感染リスク増大につながるため、治療前からの口腔管理、清潔保持、疼痛管理が重要です。
周術期口腔機能管理のポイント
抗がん治療では粘膜障害だけでなく、好中球減少、血小板減少、口腔乾燥も確認します。
選択肢の確認
a.シメチジン
誤り。
シメチジンはヒスタミンH2受容体拮抗薬で、胃酸分泌を抑制します。口腔粘膜炎を起こす代表的抗がん薬ではありません。
b.テガフール
正しい。
テガフールは5-フルオロウラシル系の抗悪性腫瘍薬で、増殖の速い口腔粘膜を障害し、口腔粘膜炎を起こすことがあります。
c.デキサメタゾン
誤り。
デキサメタゾンは副腎皮質ステロイドで、炎症や悪心の抑制などに用いられます。免疫抑制や感染には注意しますが、選択肢中で口腔粘膜炎の代表的原因ではありません。
d.アセトアミノフェン
誤り。
アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬で、通常量で口腔粘膜炎を起こす代表薬ではありません。
e.モルヒネ塩酸塩水和物
誤り。
モルヒネ塩酸塩水和物はオピオイド鎮痛薬で、便秘、悪心、呼吸抑制などに注意します。口腔粘膜炎の代表的原因ではありません。
覚えるポイント
- テガフールは5-FU系抗悪性腫瘍薬です。
- 抗がん薬は口腔粘膜炎と骨髄抑制を起こし得ます。
- 治療前から口腔衛生管理と感染源除去を行います。