116A015|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
口臭検査で、官能検査と比較したガスクロマトグラフィー検査の特徴はどれか。 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
官能検査は人がにおいを総合評価し、ガスクロマトグラフィーは成分を機器で分離・定量します。客観性と再現性を比較します。
解説
口臭の官能検査は、検者が呼気のにおいを直接評価する方法です。患者が実際に感じる総合的な口臭を反映しますが、検者間差や順応の影響を受けます。
ガスクロマトグラフィーは揮発性硫黄化合物などを分離・定量でき、測定条件を標準化すれば客観性と再現性が高い点が特徴です。ただし装置や操作が必要で、検査結果だけで原因診断を完結できるわけではありません。
ひっかけポイント
機器検査は客観的ですが、すべての臭気成分や患者の主観を完全に置き換えるものではありません。
選択肢の確認
a.実施が簡便である。
誤り。
ガスクロマトグラフィーは専用装置と分析操作を要し、官能検査より簡便とはいえません。
b.結果の再現性が高い。
正しい。
成分を機器で分離・定量するため、条件をそろえれば官能検査より結果の再現性が高いのが特徴です。
c.多様な有臭成分へ対応できる。
誤り。
測定対象とする成分に応じた分析条件が必要であり、あらゆる有臭成分へ簡便に対応できるわけではありません。
d.この検査結果単独で診断できる。
誤り。
口臭の原因は口腔内・耳鼻咽喉・全身など多様です。問診、口腔診査、官能評価などを組み合わせる必要があり、単独で診断はできません。
e.患者の直前の飲食に左右されやすい。
誤り。
飲食は口臭検査全般に影響し得ますが、これはガスクロマトグラフィーが官能検査より特に優れる特徴を否定する選択肢ではありません。設問の比較上、代表的特徴は再現性の高さです。
覚えるポイント
- ガスクロマトグラフィーは客観性・再現性が高い検査です。
- 官能検査は口臭を総合的に評価しますが検者差があります。
- 口臭診断は単一検査だけで完結しません。