116A006|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
膿瘍切開の指標となるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
膿瘍を切開する決め手は、膿が液状化して貯留していることを示す局所所見です。
解説
膿瘍は、組織内に膿が限局して貯留した状態です。切開排膿が有効になるのは、膿瘍が成熟し、触診で波動を認める段階です。波動は内部に液体が貯留していることを示します。
CRPや白血球数は炎症の程度を反映しますが、膿が切開可能な形で局所に貯留しているかまでは判断できません。発赤や疼痛だけでは蜂窩織炎などの段階も含まれます。
治療選択のポイント
「炎症がある」ことと「切開すべき膿瘍が形成されている」ことを分けて考えます。
選択肢の確認
a.CRP
誤り。
CRPは全身の炎症反応を反映しますが、膿瘍の液状化や切開部位を直接示す所見ではありません。
b.波 動
正しい。
波動は内部に液体である膿が貯留していることを示し、膿瘍切開の重要な指標です。
c.発 赤
誤り。
発赤は炎症の基本所見ですが、膿瘍が形成されて切開可能であることを単独では示しません。
d.自発痛
誤り。
自発痛は急性炎症でみられますが、蜂窩織炎でも起こり、切開適応を決める特異的所見ではありません。
e.白血球数
誤り。
白血球数は感染や炎症の全身的指標ですが、膿の局所貯留を直接示すものではありません。
覚えるポイント
- 膿瘍切開の局所的な指標は波動です。
- 発赤・疼痛だけでは膿瘍形成を断定できません。
- 気道障害や感染の急速な波及が疑われる場合は全身管理を優先します。