116A005|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
治療にあたり高圧蒸気滅菌が必要なのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
患者の血液・唾液に接触し、組織へ侵入する器具や内部汚染を起こす回転器具は、耐熱性があれば高圧蒸気滅菌を行います。
解説
器材処理は、感染リスクに応じてクリティカル、セミクリティカル、ノンクリティカルに分類して考えます。組織へ侵入する器具は滅菌が必要です。また、歯科用ハンドピースは使用時に内部へ血液や唾液を吸い込む可能性があるため、患者ごとに洗浄・注油などの前処理を行ったうえで高圧蒸気滅菌します。
感染対策上のポイント
消毒と滅菌は異なります。滅菌は芽胞を含むすべての微生物を死滅・除去する処理です。
選択肢の確認
a.咬合床
誤り。
咬合床は口腔粘膜に接触しますが、一般に耐熱性材料ではなく、高圧蒸気滅菌の対象として扱いません。材料に適した洗浄・消毒を選びます。
b.スケーラー
正しい。
スケーラーは歯肉縁下へ挿入され、血液に接触し得る器具です。耐熱性があり、高圧蒸気滅菌が必要です。
c.ハンドピース
正しい。
ハンドピースは外表面だけでなく内部も汚染され得ます。患者ごとに適切な前処理後、高圧蒸気滅菌を行います。
d.フェイスシールド
誤り。
フェイスシールドは顔面を飛沫から守る個人防護具です。通常は材質に適した清拭・消毒を行い、高圧蒸気滅菌はしません。
e.ガッタパーチャポイント
誤り。
ガッタパーチャポイントは熱で変形するため高圧蒸気滅菌に適しません。必要に応じて化学的消毒を行います。
覚えるポイント
- スケーラーとハンドピースは患者ごとの滅菌が必要です。
- ハンドピースは内部汚染を考慮します。
- 耐熱性のない材料には材質に適した消毒法を選びます。