119B006|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
MID〈Minimal Intervention Dentistry〉における齲蝕のマネージメントで正しい のはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
MIDでは、切削前に 齲蝕病変の活動性と患者の齲蝕リスクを評価し、非侵襲的管理や最小限の介入を選択します。
解説
Minimal Intervention Dentistryは、齲蝕を単なる穴ではなく、脱灰と再石灰化が変動する疾患として管理する考え方です。病変の検出、深さ、活動性、患者ごとのリスク因子を評価し、食生活・口腔清掃・フッ化物応用などで病変を非活動化できるかを判断します。
修復が必要な場合も、健全歯質と歯髄を可能な限り保存します。従来の予防拡大や、再石灰化可能な病変の一律除去はMIDの考え方に反します。
選択肢の確認
a.歯髄保存療法の実施
誤り。
歯髄保存はMIDと親和性の高い目標ですが、齲蝕マネージメントの出発点として最も直接問われているのは病変の活動性評価です。
b.齲蝕象牙質内層の除去
誤り。
齲蝕象牙質内層は再石灰化可能性を残すため、深部病変で一律に完全除去する考え方はMIDに適しません。
c.齲蝕病変の活動性評価
正しい。
齲蝕病変が進行中か停止しているかを評価することは、非侵襲的管理か修復介入かを決めるMIDの基本です。
d.表層下脱灰病変の除去
誤り。
表層下脱灰病変は初期エナメル質齲蝕にみられ、再石灰化を目指せるため、原則として直ちに除去しません。
e.窩洞外形の自浄域への設置
誤り。
窩洞外形を自浄域まで拡大する予防拡大は、健全歯質を広く削除する従来の考え方で、MIDとは異なります。
覚えるポイント
- MIDは病変の活動性と患者リスクの評価から始めます。
- 再石灰化可能な歯質と健全歯質を保存します。
- 予防拡大ではなく必要最小限の介入を選びます。