115D086第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

72 歳の女性。下顎義歯がはずれやすいことを主訴として来院した。下顎義歯は 3年前に装着した。昨日、前装冠が脱落したが、 疼痛はないという。診察の結果、 応急処置を行い下顎義歯を継続使用することとした。義歯装着時の口腔内写真 (別 冊No. 30 )を別に示す。 適切な対応はどれか。 3つ選べ。

115D086の問題画像
3つ選択
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正解: a・b・e

正答

a、b、e

この問題のポイント

画像内の歯式記号と処置名を読み取り、脱落した前装冠の支台歯保護、義歯への人工歯追加、義歯の維持回復を組み合わせます。

解説

画像では下顎部分床義歯を装着しており、右側支台装置付近で前装冠が脱落して支台歯が露出し、義歯の当該部に欠損空間が確認できます。設問は応急処置後も現在の義歯を継続使用する方針です。そのため、脱落した3の支台歯を仮封して保護し、義歯に3の人工歯を増歯し、隣接する2へクラスプを追加して維持を補います。無関係な2の歯冠修復や前歯部の削合は、今回の脱離と義歯不安定への対応になりません。

画像の確認

実画像では、義歯装着時の下顎前歯部から臼歯部に延びる部分床義歯と、支台歯にかかるクラスプ・レストが確認できる。画像自体には昨日生じた3前装冠の脱落後の状態は写っていないため、設問情報に基づく応急対応として3の仮封・増歯と隣接する2へのクラスプ追加を選ぶ正答a、b、eを支持する。

選択肢の確認

a.選択肢a(問題画像参照)
正しい。
画像内の原文は「3の仮封」です。前装冠が脱落した支台歯を外来刺激や汚染から一時的に保護します。
b.選択肢b(問題画像参照)
正しい。
画像内の原文は「3の増歯」です。脱落部に対応する人工歯を義歯へ追加し、義歯を継続使用できるようにします。
c.選択肢c(問題画像参照)
誤り。
画像内の原文は「2の歯冠修復」です。2の歯冠修復は、今回脱落した3の前装冠と義歯の不安定に対する応急処置ではありません。
d.選択肢d(問題画像参照)
誤り。
画像内の原文は「前歯部の削合」です。原因歯や支台装置への対応をせずに前歯を削合しても、脱落部の保護・義歯維持は回復しません。
e.選択肢e(問題画像参照)
正しい。
画像内の原文は「2へのクラスプ追加」です。残存歯に維持装置を追加し、増歯後の義歯の維持・安定を補います。

覚えるポイント

既存義歯を継続使用する応急修理では、「支台歯の保護」「増歯」「必要な維持装置の追加」を一組で考えます。

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