115D049|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
検査前に洗口の禁止を指示するのはどれか。 1つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
検査直前の洗口によって測定対象が一時的に変化し、検査結果が実態を反映しにくくなる検査を選びます。
解説
口臭検査では、官能検査や口腔内気体中の揮発性硫黄化合物の測定などを行います。検査前に洗口すると、口臭物質が洗い流されたり、洗口剤の香料や抗菌作用が加わったりして、普段の口臭を正しく評価できません。そのため検査前には洗口、歯磨き、飲食、喫煙などについて所定の制限を指示します。
検査のポイント
検査前指示は、測りたい生理状態を人為的に変えないために行います。口臭検査では臭気を隠す行為を避けることが重要です。
選択肢の確認
a.口臭症
正しい。
洗口は臭気成分を一時的に減らし、洗口剤自体の香りも加えるため、口臭の官能評価や機器測定に影響します。検査前は禁止を指示します。
b.嚥下障害
誤り。
嚥下障害では反復唾液嚥下テスト、改訂水飲みテスト、内視鏡検査、造影検査などを目的に応じて行います。洗口禁止が検査前の代表的指示となるものではありません。
c.味覚障害
誤り。
味覚検査では飲食や喫煙の影響を避け、口腔内を整える必要がありますが、本問で洗口を禁止して自然な臭気を保持する対象は口臭検査です。
d.口腔乾燥症
誤り。
口腔乾燥症では安静時唾液や刺激唾液の分泌量などを評価します。検査条件の統一は必要ですが、臭気を保持する目的で洗口を禁止する代表的検査ではありません。
e.鼻咽腔閉鎖不全
誤り。
鼻咽腔閉鎖機能は視診、ブローイング、鼻咽腔内視鏡、発話評価などで確認します。洗口による口腔内臭気の変化は検査の中心ではありません。
覚えるポイント
- 口臭検査前の洗口は、臭気成分と口腔細菌叢を一時的に変化させます。
- 香料で臭いを覆うと官能検査にも影響します。
- 検査前制限は、日常状態を再現して測定の信頼性を高めるために行います。