115D048|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
支台歯形成時に隣在歯の誤切削防止に有効なのはどれか。 1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
クラウンの支台歯形成中にバーが隣在歯へ触れる事故を、どの器材で物理的に防ぐかを問う問題です。
解説
隣接面を形成するときは、回転切削器具が支台歯を越えて隣在歯へ接触する危険があります。マトリックスバンドを隣在歯側に装着すると金属板が防護壁となり、誤切削を防ぎやすくなります。
隣接面の接触を解除するときは、細い切削器具を適切な方向から用い、隣在歯との間に薄いエナメル質を一時的に残してから除去するなど、安全な形成手順も重要です。
医療安全上のポイント
誤切削防止は器材だけに頼らず、視野の確保、支点の安定、バーの回転方向、隣在歯の防護を組み合わせます。
選択肢の確認
a.圧排糸
誤り。
圧排糸は歯肉溝に挿入して歯肉を排除し、フィニッシュラインの視野や印象採得条件を確保する器材です。隣在歯を切削器具から直接防護するものではありません。
b.局所麻酔
誤り。
局所麻酔は除痛のために行います。患者の疼痛は抑えられますが、隣在歯へのバーの接触を物理的に防止できません。
c.ラバーダム
誤り。
ラバーダムは術野の防湿、軟組織保護、器具の誤嚥防止に有効です。支台歯形成時の隣在歯表面を直接覆う防護材として選ぶものではありません。
d.ガイドグルーブ
誤り。
ガイドグルーブは切削量を均一にする目安です。必要なクリアランス確保には役立ちますが、隣在歯の誤切削を直接防ぐ防護壁にはなりません。
e.マトリックスバンド
正しい。
隣在歯の接触面を金属製バンドで覆うことで、回転切削器具が誤って隣在歯を削る危険を減らせます。
覚えるポイント
- 圧排糸は歯肉排除、ガイドグルーブは切削量の指標です。
- 隣在歯の誤切削防止にはマトリックスバンドによる物理的防護が有効です。
- 支点を確保し、隣接面の形成方向を制御することも重要です。