115C034|第115回 歯科医師国家試験 過去問
咀嚼能力を客観的に評価する検査はどれか。 2つ選べ。
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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
咀嚼能力を客観的に評価するには、患者の感想ではなく、咀嚼後の試験食品の粒度や溶出成分を数値化します。篩分法とグルコース溶出量測定が該当します。
解説
咀嚼能力は、食品をどの程度細かく粉砕・混和できるかという機能です。客観的検査では、条件を統一した試験食品を一定回数咀嚼させ、その結果を物理量や化学量として測定します。
篩分法では、ピーナッツなどの試験食品を一定回数咀嚼させ、回収した粒子を複数の篩へ通します。各粒径の重量分布から、どの程度粉砕できたかを評価します。
グルコース溶出量測定では、規格化されたグミゼリーなどを咀嚼させ、咀嚼によって食品表面積が増加した結果として溶出するグルコース量を測定します。数値が大きいほど、一般に咀嚼による粉砕・表面積増加が良好と判断します。
OHIPや食品摂取アンケートは、患者の主観的な困りごとや食べられる食品を尋ねる方法です。臨床上は重要ですが、客観的な咀嚼能力測定とは区別します。
選択肢の確認
a.OHIP
誤り。
OHIPは口腔の状態が生活の質へ与える影響を質問票で評価する口腔関連QOL尺度です。患者の主観を評価するもので、咀嚼能力の客観的測定ではありません。
b.篩分法
正しい。
咀嚼後の試験食品を粒径別に分け、重量分布を測定して粉砕能力を客観的に評価します。
c.フードテスト
誤り。
フードテストは特定食品を用いて摂食・咀嚼の状態を段階的に評価する方法ですが、本問で求める定量的な客観検査としては篩分法やグルコース溶出量測定が該当します。
d.食品摂取アンケート
誤り。
患者が食べられる食品や食べにくい食品を回答する主観的評価です。日常生活上の咀嚼状況は把握できますが、客観的測定ではありません。
e.グルコース溶出量測定
正しい。
規格化された試験食品を咀嚼した後のグルコース溶出量を測定し、咀嚼能力を数値として評価します。
覚えるポイント
- 篩分法は咀嚼後粒子の大きさを評価します。
- グルコース溶出量測定は咀嚼後の溶出量を数値化します。
- 質問票は主観的評価、試験食品の定量測定は客観的評価です。