115C033|第115回 歯科医師国家試験 過去問
部分被覆冠の支台歯の保持形態はどれか。 2つ選べ。
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正解: b・d
正答
b、d
この問題のポイント
部分被覆冠は歯冠の一部を被覆しないため、全部被覆冠より保持が得にくくなります。そこで、支台歯にホールやグルーブを設け、補綴装置の脱離に抵抗させます。
解説
保持形態とは、補綴装置が装着方向と反対方向へ抜けるのを防ぐ形態です。部分被覆冠では、未形成の歯面を保存できる反面、軸面による保持面積が少なくなります。
グルーブは近遠心面などに形成する縦溝です。補綴装置の挿入路を規定し、回転や脱離を防ぎます。
ホールはピンホールなどの孔状保持形態で、補綴装置と支台歯との機械的嵌合を増やします。適切な位置と方向へ形成し、歯髄や歯周組織を損傷しないようにします。
ベベルは辺縁の金属厚さや適合を確保する形態です。レッジやオフセットは、構造の支持、抵抗、補強、溝同士の連結などに関係しますが、本問で問う代表的な保持形態はホールとグルーブです。
ひっかけポイント
保持形態は抜ける力への抵抗、抵抗形態は傾斜・回転・破折への抵抗、辺縁形態は適合と材料厚さの確保と整理します。
選択肢の確認
a.ベベル
誤り。
ベベルは窩縁や辺縁を斜めに形成し、金属の適切な厚み、辺縁適合、仕上げやすさを確保します。代表的な保持形態ではありません。
b.ホール
正しい。
孔状の機械的嵌合によって、部分被覆冠が装着方向と反対へ脱離するのを防ぎます。
c.レッジ
誤り。
レッジは段状の形態で、補綴装置の支持や構造の安定に関係しますが、本問でいう代表的な保持形態ではありません。
d.グルーブ
正しい。
縦溝が挿入路を規定し、補綴装置の脱離と回転を防ぎます。部分被覆冠で重要な保持・抵抗形態です。
e.オフセット
誤り。
オフセットは咬合面部で近遠心のグルーブを連結し、補綴装置の剛性や抵抗性を高めますが、単独で代表的な保持形態として選ぶものではありません。
覚えるポイント
- 部分被覆冠の代表的保持形態はホールとグルーブです。
- グルーブは挿入路を規定し、脱離と回転を防ぎます。
- ベベルは主に辺縁適合と金属厚さの確保に用います。