115B069|第115回 歯科医師国家試験 過去問
成人に対するフッ化物配合歯磨剤の使用に関する指導内容で適切なのはどれか。 2つ選べ。
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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
成人のフッ化物配合歯磨剤では、適切な範囲で高濃度の製品を十分量使用し、使用後にフッ化物を口腔内へ残すことが重要です。
解説
フッ化物配合歯磨剤は、エナメル質の再石灰化を促進し、脱灰を抑え、齲蝕原因菌の酸産生を低下させることで齲蝕予防に働きます。
成人では、年齢に適した市販製品の中からフッ化物濃度の高いものを選ぶと、齲蝕予防効果を得やすくなります。出題時点の一般的な指導では、成人は歯ブラシの刷毛部へ十分な量を付けて使用し、ブラッシング後は泡を吐き出して、洗口は少量の水で最小限にします。
ブラッシング直後に飲食すると、歯面や唾液中に残ったフッ化物が早く失われます。そのため、使用後しばらく飲食を控えるよう指導します。
ひっかけポイント
米粒大は乳幼児で用いる量の目安です。成人では少なすぎます。また、多量の水で何度も洗口すると、口腔内のフッ化物濃度が急速に低下します。
選択肢の確認
a.フッ化物濃度が高いものを選ぶ。
正しい。
成人では、使用可能な範囲でフッ化物濃度の高い歯磨剤を選ぶと、より高い齲蝕予防効果が期待できます。
b.使用量は刷毛部上に米粒大とする。
誤り。
米粒大は主に低年齢児での使用量の目安です。成人では刷毛部へ十分な量を使用し、全歯面へ行き渡らせます。
c.ブラッシング途中で複数回吐出する。
誤り。
途中で何度も吐き出すと、歯磨剤中のフッ化物が歯面へ作用する時間と濃度が低下します。通常はブラッシング終了時に吐き出します。
d.ブラッシング終了時に多めに洗口する。
誤り。
多量の水で洗口すると、歯面や唾液中のフッ化物が流されます。洗口は少量・最小限にすることが重要です。
e.ブラッシング直後は飲食しない。
正しい。
口腔内に残ったフッ化物を作用させるため、ブラッシング直後の飲食を避けます。
覚えるポイント
- 成人では、年齢に適した高濃度フッ化物配合歯磨剤を選びます。
- ブラッシング後は、少量の水で最小限の洗口とします。
- 使用直後の飲食を避け、フッ化物を口腔内へ残します。