115B020第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

齲蝕象 牙質の生活反応層で正しいのはどれか。 1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: d

正答

d

この問題のポイント

齲蝕象 牙質の生活反応層は、歯髄側にある生体防御反応を示す層です。象 牙細管内への結晶沈着による象 牙質硬化がみられます。

解説

象 牙質齲蝕が進行すると、病変の外側では細菌侵入、脱灰、コラーゲンの不可逆的変性が起こります。一方、歯髄に近い内側では、歯髄・象 牙質複合体が刺激に反応し、病変の進行を遅らせる防御反応を示します。

生活反応層では、象 牙細管内に顆粒状の無機質結晶が沈着し、細管が狭窄・閉鎖します。この変化は象 牙質硬化または透明象 牙質形成に関係し、細菌や有害刺激が歯髄へ到達するのを抑える働きがあります。

この層では、コラーゲン基質が比較的保たれており、条件が整えば再石灰化が可能です。したがって、軟化して強く染色される感染象 牙質と区別し、過剰に削除しないことが重要です。

ひっかけポイント
齲蝕検知液に強く染まる・コラーゲンが不可逆的に変性するのは、主に除去対象となる感染象 牙質です。生活反応層の特徴ではありません。

選択肢の確認

a.再石灰化不能
誤り。
生活反応層ではコラーゲン基質が比較的保たれ、細菌感染も少ないため、再石灰化が可能です。再石灰化不能なのは、コラーゲンが不可逆的に変性した外層の感染象 牙質です。

b.齲蝕検知液への可染性
誤り。
齲蝕検知液は、変性したコラーゲンを含む感染象 牙質を主に染色します。生活反応層は強い除去対象として染色される層ではありません。

c.象 牙芽細胞突起の消失
誤り。
生活反応層は歯髄・象 牙質複合体の反応が保たれている領域です。象 牙芽細胞突起の消失は、強い障害を受けた外層の変化として考えます。

d.細管内の顆粒状結晶の沈着
正しい。
象 牙細管内へ無機質の顆粒状結晶が沈着し、細管を狭窄・閉鎖する象 牙質硬化が起こります。これは歯髄を守る生体防御反応です。

e.コラーゲン線維の横紋構造の消失
誤り。
コラーゲン線維の横紋構造が失われるのは、コラーゲンが不可逆的に変性した感染象 牙質の特徴です。生活反応層では基質が比較的保たれています。

覚えるポイント

  • 生活反応層では、象 牙細管内に顆粒状結晶が沈着します。
  • 象 牙質硬化は、刺激の歯髄側への波及を抑える防御反応です。
  • 生活反応層は再石灰化可能で、感染象 牙質との区別が重要です。

関連問題

115B019115B021
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)