115B019第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

急性化膿性根尖性歯周炎に対する第一選択経口抗菌薬はどれか。 1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

歯性感染症に対する経口抗菌薬では、原因菌に有効で抗菌スペクトルが過度に広くないアモキシシリン水和物が第一選択となります。

解説

急性化膿性根尖性歯周炎は、壊死歯髄や感染根管を感染源として、根尖歯周組織に急性炎症が生じた状態です。治療の基本は、感染源の除去と排膿です。

具体的には、感染根管治療、咬合調整、切開・排膿などを病態に応じて行います。抗菌薬はこれらの局所処置の代わりではありません。

発熱、倦怠感、リンパ節腫脹、びまん性腫脹、蜂窩織炎への進展など、感染の拡大や全身症を伴う場合には抗菌薬を使用します。経口抗菌薬の第一選択は、歯性感染症の主要菌に有効なペニシリン系のアモキシシリン水和物です。

マクロライド系薬は、ペニシリン系薬を使用できない患者で代替として検討します。ニューキノロン系薬や経口セフェム系薬を、理由なく第一選択とするべきではありません。

治療選択のポイント
感染源の除去・排膿が中心で、抗菌薬は必要な症例に補助的に用いることを押さえます。

選択肢の確認

a.オフロキサシン
誤り。
オフロキサシンはニューキノロン系抗菌薬です。歯性感染症の通常の第一選択経口薬ではなく、耐性菌選択や副作用を考慮して適応を限定します。

b.クラリスロマイシン
誤り。
クラリスロマイシンはマクロライド系抗菌薬です。βラクタム系薬にアレルギーがある場合などに代替薬として検討されますが、通常の第一選択ではありません。

c.アモキシシリン水和物
正しい。
ペニシリン系抗菌薬で、歯性感染症の主要な原因菌に有効です。急性化膿性根尖性歯周炎で経口抗菌薬が必要な場合の第一選択となります。

d.アジスロマイシン水和物
誤り。
アジスロマイシンはマクロライド系抗菌薬で、βラクタム系薬を使用できない場合などに検討されます。通常の第一選択薬ではありません。

e.セフカペンピボキシル塩酸塩水和物
誤り。
セフカペンピボキシルは経口セフェム系抗菌薬です。歯性感染症に使用されることはありますが、抗菌薬適正使用の観点から第一選択はアモキシシリンです。

覚えるポイント

  • 経口抗菌薬が必要な歯性感染症では、アモキシシリン水和物が第一選択です。
  • 根尖性歯周炎の基本治療は、感染根管治療や排膿による感染源の除去です。
  • マクロライド系薬は、ペニシリン系薬を使用できない場合の代替として考えます。

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