115B005第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

全身麻酔中の呼吸状態の評価に用いるのはどれか。 1つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

全身麻酔中の呼吸管理では、酸素化だけでなく換気を評価します。呼気中二酸化炭素を連続測定する装置がカプノメータです。

解説

カプノメータは、呼気中の二酸化炭素濃度または分圧を測定する装置です。呼気終末二酸化炭素分圧であるEtCO₂と、時間経過に伴う波形であるカプノグラムを表示します。

全身麻酔中に気管挿管や人工呼吸を行っている場合、カプノメータによって次の事項を評価できます。

  • 肺胞換気が行われているか
  • 気管チューブが気管内にあるか
  • 呼吸回路の外れや閉塞がないか
  • 過換気または低換気がないか
  • 自発呼吸が回復しているか

パルスオキシメータは酸素化を評価しますが、低換気の早期検出にはカプノメータが有用です。酸素投与中には、換気が低下していてもSpO₂の低下が遅れることがあるためです。

全身管理上の注意点
SpO₂は酸素化、EtCO₂は換気を主に評価します。両者を区別して理解します。

選択肢の確認

a.血圧計
誤り。
血圧計は循環動態を評価する装置です。全身麻酔中に重要ですが、換気や呼気二酸化炭素を直接評価するものではありません。

b.カプノメータ
正しい。
呼気中二酸化炭素を連続測定し、EtCO₂とカプノグラムによって換気状態、気管挿管、回路異常などを評価します。

c.筋弛緩モニタ
誤り。
筋弛緩モニタは末梢神経を刺激し、筋反応から神経筋遮断の程度や回復を評価します。呼吸状態そのものを直接測定する装置ではありません。

d.経食道心エコー
誤り。
経食道心エコーは、心臓の構造、収縮、弁機能、循環血液量などを評価します。主に循環評価に用いられます。

e.BIS〈Bispectral index〉モニタ
誤り。
BISモニタは脳波を解析し、催眠状態や麻酔深度の目安を示します。呼吸・換気の評価装置ではありません。

覚えるポイント

  • カプノメータは呼気二酸化炭素と換気状態を評価します。
  • EtCO₂の消失は、回路外れ、無呼吸、食道挿管などを疑う重要所見です。
  • 血圧計は循環、BISは麻酔深度、筋弛緩モニタは神経筋遮断を評価します。

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