115B004|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
骨粗鬆症が高齢女性に起きやすいことに関与するのはどれか。 1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
高齢女性の骨粗鬆症では、閉経に伴うエストロゲン低下が骨吸収を亢進させることが重要です。
解説
骨は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成を繰り返し、常に作り替えられています。エストロゲンには、破骨細胞の形成や働きを抑え、骨吸収を制御する作用があります。
閉経後にエストロゲンが急激に低下すると、破骨細胞の働きが相対的に強くなり、骨吸収が骨形成を上回ります。その結果、骨量と骨強度が低下し、閉経後骨粗鬆症が生じやすくなります。
歯科では、骨粗鬆症そのものに加え、骨吸収抑制薬の使用歴、顎骨壊死のリスク、転倒による顎顔面外傷などにも注意します。
歯科国試ではここを押さえる
閉経 → エストロゲン低下 → 破骨細胞活性の亢進 → 骨吸収増加という流れを覚えます。
選択肢の確認
a.ガストリン
誤り。
ガストリンは主に胃のG細胞から分泌され、胃酸分泌や胃粘膜の増殖を促進します。高齢女性の骨粗鬆症の主要因ではありません。
b.メラトニン
誤り。
メラトニンは松果体から分泌され、概日リズムや睡眠に関係します。閉経後骨粗鬆症の中心的な原因ホルモンではありません。
c.エストロゲン
正しい。
閉経後にエストロゲンが低下すると、破骨細胞による骨吸収が亢進し、骨量が減少します。高齢女性に骨粗鬆症が多い重要な理由です。
d.バソプレシン
誤り。
バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ、腎集合管で水の再吸収を促進します。閉経後骨粗鬆症の主要因ではありません。
e.テストステロン
誤り。
テストステロンも骨代謝に関与しますが、高齢女性で閉経後に急激に低下し、骨粗鬆症の発症に強く関与する代表的ホルモンはエストロゲンです。
覚えるポイント
- 閉経後骨粗鬆症ではエストロゲン低下が重要です。
- エストロゲン低下により破骨細胞の働きが強まり、骨吸収が増加します。
- 歯科治療では骨粗鬆症治療薬の使用歴も確認します。