115A054|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
固定性補綴治療において、抜歯後の顎堤形態の変化が影響を及ぼすのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
抜歯後には歯槽骨が吸収して顎堤の高さ・幅・軟組織形態が変化します。この変化が、インプラント埋入条件とポンティック基底面の設計に直接影響します。
解説
抜歯後の顎堤では、歯槽骨の吸収と軟組織の収縮が進みます。とくに頰舌的な幅が減少し、陥凹や歯肉形態の不整が生じることがあります。
インプラント治療では、適切な位置・方向にインプラント体を埋入するための骨幅と骨高が必要です。顎堤吸収が大きい場合は、埋入そのものが難しくなったり、骨造成などの前処置が必要になったりします。
ブリッジのポンティックでは、欠損部顎堤の形態に合わせて基底面形態を選びます。審美性、清掃性、粘膜への圧迫、食片停滞を考慮し、リッジラップ型、モディファイドリッジラップ型、オベイト型、離底型などを使い分けます。
選択肢の確認
a.咬合様式
誤り。
咬合様式は残存歯列、顎関節、顎運動、対合関係などを踏まえて決定します。抜歯後顎堤の形態変化が直接決める項目ではありません。
b.印象用材料
誤り。
印象材は支台歯形成、辺縁位置、必要な精度、湿潤環境、撤去時の変形などを考慮して選択します。顎堤吸収の程度が直接の決定因子ではありません。
c.補綴装置の色調
誤り。
色調は隣在歯、支台歯、使用材料、照明条件などを基に決定します。顎堤形態の変化そのものが色調を決めるわけではありません。
d.インプラント治療の可否
正しい。
顎堤の骨幅・骨高・形態は、インプラントを安全かつ補綴主導で埋入できるかに直接関係します。
e.ポンティックの基底面形態
正しい。
欠損部顎堤の高さ、幅、陥凹、粘膜形態に応じて、審美性と清掃性を両立するポンティック基底面を設計します。
覚えるポイント
- 抜歯後は顎堤の高さ・幅が減少し、軟組織形態も変化します。
- インプラントでは骨量と三次元的位置が治療可否に直結します。
- ポンティック基底面は顎堤形態、審美性、清掃性を考えて選択します。