9PM118第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-13 偏見・スティグマ・差別・集団

J. E. Marcia が提唱したアイデンティティ地位に該当しないものを 1 つ選べ。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、J. E. Marcia のアイデンティティ地位に含まれるものと含まれないものを区別することが問われています。

この問題は「該当しないもの」を選ぶ問題です。正答は、アイデンティティ地位に含まれない没個性化です。

解説

J. E. Marcia は、Erikson の自我同一性の考え方をもとに、青年期のアイデンティティ形成を危機傾倒の有無によって4つの地位に整理しました。

ここでいう危機とは、進路、職業、価値観、生き方などについて迷い、探索する経験です。傾倒とは、自分なりの選択や価値観に関与し、責任をもって取り組むことです。

4つのアイデンティティ地位は、次のとおりです。

  • アイデンティティ達成
  • モラトリアム
  • 早期完了
  • アイデンティティ拡散

一方、没個性化は、集団状況などで個人としての自己意識や責任感が低下し、行動が集団に影響されやすくなる現象です。社会心理学の概念であり、Marcia のアイデンティティ地位には含まれません。

ひっかけポイント
「早期完了」はアイデンティティ地位に含まれます。聞き慣れないため誤答に見えますが、正答は「没個性化」です。

青年期支援では、本人が何に迷い、何を選び、どの程度自分の選択として関与しているかを丁寧に理解することが重要です。

選択肢の確認

1.早期完了
判定:該当する。
早期完了は、十分な探索や危機を経験しないまま、親や周囲の価値観を受け入れて傾倒している状態です。Marcia のアイデンティティ地位に含まれます。この問題では「該当しないもの」を選ぶため、正答ではありません。

2.没個性化
判定:正答。該当しない。
没個性化は、集団の中で個人としての自己意識や責任感が低下する社会心理学の概念です。Marcia のアイデンティティ地位には含まれません。この問題では「該当しないもの」を選ぶため、選択肢2が正答です。

3.モラトリアム
判定:該当する。
モラトリアムは、現在探索や危機の最中にあり、まだ明確な傾倒には至っていない状態です。Marcia のアイデンティティ地位に含まれます。

4.アイデンティティ拡散
判定:該当する。
アイデンティティ拡散は、十分な探索も傾倒もみられない状態です。進路や価値観が定まらず、積極的な関与も弱い状態として理解されます。Marcia のアイデンティティ地位に含まれます。

5.アイデンティティ達成
判定:該当する。
アイデンティティ達成は、探索や危機を経験したうえで、自分なりの価値観や進路に傾倒している状態です。Marcia のアイデンティティ地位に含まれます。

覚えるポイント

  • Marcia のアイデンティティ地位は、危機と傾倒の有無で整理します。
  • 4地位は、アイデンティティ達成、モラトリアム、早期完了、アイデンティティ拡散です。
  • 没個性化は社会心理学の概念で、アイデンティティ地位には含まれません。
  • この問題では「該当しないもの」を選ぶため、選択肢2が正答です。

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