9PM81|第9回 公認心理師国家試験 過去問
M. Lewis が提唱した感情発達モデルにおける自己意識的感情のうち、自己評価の発達を前提とする感情として、最も適切なものを 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、M. Lewis の感情発達モデルにおける自己意識的感情の理解が問われています。
自己評価の発達を前提とする感情としては、誇りが最も適切です。
解説
M. Lewis は、感情発達において、基本的感情と自己意識的感情を区別しました。
基本的感情には、恐怖、嫌悪、怒り、喜びなど、比較的早期からみられる感情が含まれます。一方、自己意識的感情は、自分自身を対象として捉える力が発達することで生じる感情です。
自己意識的感情には、恥、罪悪感、誇り、羨望などが含まれます。その中でも、誇りは、自分の行動や達成を一定の基準に照らして評価し、「よくできた」「自分は価値あることをした」と感じる感情です。そのため、自己評価の発達を前提とします。
発達心理学でのポイント
自己意識的感情は、単に感情が生じるだけでなく、「自分」を意識し、社会的基準や評価と照らし合わせる力の発達と関係します。
子どもの発達では、自己認識、他者からの評価、社会的ルールの理解が進むにつれて、誇り、恥、罪悪感のような感情が発達していきます。
選択肢の確認
1.共感
判定:誤り。
共感は、他者の感情を理解したり、他者の感情に反応したりする働きです。社会的感情として重要ですが、本問で問われている「自己評価の発達を前提とする感情」としては、誇りが最も適切です。
2.恐怖
判定:誤り。
恐怖は、危険や脅威に対して生じる基本的感情です。自己意識や自己評価の発達を前提とする感情ではありません。
3.嫌悪
判定:誤り。
嫌悪は、不快な刺激や避けたい対象に対して生じる基本的感情です。自己評価を前提とする自己意識的感情ではありません。
4.羨望
判定:誤り。
羨望は、他者が持つものや状態をうらやむ感情で、自己意識的感情に含まれることがあります。ただし、本問の「自己評価の発達を前提とする感情」として最も直接的に該当するのは、自分の達成を評価する誇りです。
5.誇り
判定:最も適切。
誇りは、自分の行動や達成を基準に照らして肯定的に評価することで生じる自己意識的感情です。自己評価の発達を前提とするため、本問の正答です。
覚えるポイント
- M. Lewis の感情発達では、基本的感情と自己意識的感情を区別します。
- 誇りは、自分の達成や行動を評価することで生じる感情です。
- 恐怖や嫌悪は、比較的早期からみられる基本的感情です。
- 自己意識的感情は、自己認識や社会的評価の理解と関係します。