9PM109|第9回 公認心理師国家試験 過去問
作業環境の物理的要因よりも、他者からの注目や関心などの心理的要因が生産性に影響する現象を説明する効果として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、作業環境の物理的条件よりも、注目されていることや関心を向けられていることが生産性に影響するホーソン効果が問われています。
「他者からの注目や関心」「生産性に影響」が手がかりです。
解説
ホーソン効果は、作業者が観察されている、関心を向けられている、特別に扱われていると感じることで、作業成績や生産性が変化する現象です。
もともとは、工場で照明などの物理的作業条件と生産性の関係を調べる研究の中で注目されました。物理的条件そのものだけではなく、研究対象として注目されていることや人間関係、職場の心理的要因が生産性に影響することが示唆されました。
産業・組織心理学では、作業効率や生産性を考える際、物理的環境だけでなく、職場の人間関係、承認、関心、モチベーション、組織風土などの心理社会的要因が重要です。
産業・労働領域でのポイント
職場の生産性やメンタルヘルスは、照明や設備だけでなく、上司の関わり、同僚との関係、承認、心理的安全性にも影響されます。
本問では、他者からの注目や関心が生産性に影響する効果を問うているため、ホーソン効果が最も適切です。
選択肢の確認
1.聴衆効果
判定:誤り。
聴衆効果は、他者が見ている状況で作業成績や行動が変化する現象です。社会的促進の文脈で用いられますが、本問の作業環境研究における注目や関心が生産性に影響する効果としては、ホーソン効果が適切です。
2.共行動者効果
判定:誤り。
共行動者効果は、同じ課題を行う他者がいることで行動や成績が影響を受ける現象です。社会的促進に関係しますが、作業環境の物理的要因より心理的要因が生産性に影響する現象としてはホーソン効果が適切です。
3.ホーソン効果
判定:最も適切。
ホーソン効果は、他者から注目されている、関心を向けられていると感じることで、作業成績や生産性が変化する現象です。本問の説明に合致します。
4.ピグマリオン効果
判定:誤り。
ピグマリオン効果は、教師や上司などの期待が相手の成績や行動に影響する現象です。期待効果として重要ですが、本問の注目や関心が生産性に影響する現象としてはホーソン効果がより適切です。
5.リンゲルマン効果
判定:誤り。
リンゲルマン効果は、集団で作業するとき、人数が増えるほど一人当たりの努力量が低下する現象です。社会的手抜きと関係します。本問の説明とは異なります。
覚えるポイント
- ホーソン効果は、注目や関心を向けられることで生産性が変化する現象です。
- 作業環境では、物理的条件だけでなく心理社会的要因も重要です。
- ピグマリオン効果は、他者の期待が成績や行動に影響する現象です。
- リンゲルマン効果は、集団作業で一人当たりの努力が低下する現象です。