8AM52第8回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-07 注意・実行機能・ワーキングメモリ

児童の自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害〈ASD〉のアセスメントにおいて、幼児期に関する情報で重視するべき点として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、ASDのアセスメントにおいて、幼児期の発達情報として何を重視するかが問われています。

キーワードは、共同注意です。

解説

共同注意とは、子どもと他者が同じ対象に注意を向け、その対象について注意や関心を共有することです。

たとえば、子どもが指さしをして大人に見せる、大人が見ているものを子どもも見る、興味のあるものを持ってきて見せる、といった行動が含まれます。

自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害〈ASD〉では、幼児期から共同注意、指さし、視線の共有、社会的相互作用、模倣、やりとりの質に特徴がみられることがあります。そのため、ASDのアセスメントでは、現在の行動だけでなく、幼児期の共同注意の発達を確認することが重要です。

吃音、不器用、衝動的行動も発達上の困難として重要な場合がありますが、ASDの幼児期情報として特に重視される中核的な観点は共同注意です。

発達心理学のポイント
ASDのアセスメントでは、社会的コミュニケーションの発達を確認します。共同注意、指さし、視線、模倣、対人的やりとりが重要です。

選択肢の確認

1.吃音
判定:適切とはいえない。
吃音は、話しことばの流暢性に関する問題です。ASDのある児童に併存する可能性はありますが、ASDの幼児期アセスメントで最も重視する中核的情報としては共同注意が適切です。

2.不器用
判定:適切とはいえない。
不器用さは、発達性協調運動症などで重要です。ASDでも運動のぎこちなさがみられることはありますが、ASDの幼児期情報として最も重要なのは社会的コミュニケーションに関わる共同注意です。

3.共同注意
判定:最も適切。
共同注意は、他者と同じ対象に注意を向け、関心を共有する社会的コミュニケーションの基盤です。ASDの幼児期アセスメントで重視される情報として最も適切です。

4.衝動的行動
判定:適切とはいえない。
衝動的行動は、AD/HDなどで特に重要な観点です。ASDの幼児期アセスメントで最も重視する点としては、共同注意が適切です。

覚えるポイント

  • 共同注意は、他者と対象への注意を共有する力です。
  • ASDの幼児期アセスメントでは、共同注意、指さし、視線の共有、模倣を確認します。
  • 衝動性はAD/HD、不器用さは発達性協調運動症との関連も押さえます。

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