8AM57|第8回 公認心理師国家試験 過去問
脳性まひと重度知的障害が併存する幼児や児童のアセスメントに用いられるツールとして、適切なものを2つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
この問題では、脳性まひと重度知的障害が併存する幼児や児童に対して、発達や理解面を把握するために用いられるツールが問われています。
2つ選ぶ問題なので、運動障害や重度知的障害がある場合でも活用しやすい発達・語彙評価の観点を確認します。
解説
脳性まひと重度知的障害が併存する場合、運動機能、言語表出、認知発達、日常生活能力などに幅広い困難がみられることがあります。
PVT-Rは、絵画語い発達検査で、語彙理解を把握する検査です。発話による表出が難しい場合でも、理解語彙を評価する手がかりになります。
遠城寺式乳幼児分析的発達検査は、乳幼児の発達を、運動、社会性、言語など複数領域から把握する発達検査です。発達年齢や発達の偏りを理解する際に活用されます。
一方、LDI-Rは限局性学習症の評価、M-CHATはASDのスクリーニング、PEP-3は自閉症児の発達評価に用いられることが多く、本問の条件で最も適切な組合せはPVT-Rと遠城寺式乳幼児分析的発達検査です。
心理アセスメントのポイント
重度の運動障害がある場合、課題の遂行が運動機能に左右されやすくなります。何を測っているのか、本人が反応できる方法かを慎重に検討します。
選択肢の確認
1.LDI-R
判定:誤り。
LDI-Rは、限局性学習症/限局性学習障害のアセスメントに用いられる尺度です。脳性まひと重度知的障害が併存する幼児や児童の発達全体を把握するツールとしては適切ではありません。
2.PEP-3
判定:誤り。
PEP-3は、自閉症児などの発達評価に用いられる検査です。本問では脳性まひと重度知的障害が中心であり、より適切なのはPVT-Rと遠城寺式乳幼児分析的発達検査です。
3.PVT-R
判定:正しい。
PVT-Rは、絵画語い発達検査で、語彙理解を把握するために用いられます。表出言語や運動面に制約がある場合でも、理解面を評価する手がかりになります。
4.M-CHAT
判定:誤り。
M-CHATは、乳幼児期の自閉スペクトラム症のスクリーニングに用いられる質問紙です。脳性まひと重度知的障害の発達評価として最も適切ではありません。
5.遠城寺式乳幼児分析的発達検査
判定:正しい。
遠城寺式乳幼児分析的発達検査は、乳幼児の発達を複数領域から把握する検査です。脳性まひや重度知的障害がある幼児・児童の発達状況を理解する際に用いられます。
覚えるポイント
- PVT-Rは、語彙理解を評価する検査です。
- 遠城寺式乳幼児分析的発達検査は、乳幼児の発達を多領域から把握します。
- LDI-Rは学習障害、M-CHATはASDスクリーニング、PEP-3は自閉症児の発達評価として整理します。