8AM17|第8回 公認心理師国家試験 過去問
児童にウェクスラー式知能検査を実施する際、被検査者への配慮として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、児童にウェクスラー式知能検査を実施する際の標準化手続と被検査者への配慮が問われています。
キーワードは、「検査の標準性を保つこと」と「児童の取り組みを支えること」です。
解説
ウェクスラー式知能検査では、検査結果の信頼性を保つために、標準化された手続に沿って実施する必要があります。
検査者は、課題の答えを教えたり、正誤を伝えたり、課題遂行を手伝ったりしてはいけません。こうした援助は、得点に影響し、検査結果の妥当性を損ないます。
一方で、児童が安心して取り組めるように、努力や取り組み姿勢を中立的に励ますことは適切です。たとえば、「頑張っていますね」と声をかけることは、正誤の情報を与えずに児童を支える関わりです。
また、窓が見える位置に座らせると注意がそれやすくなります。保護者が見える位置にいると、児童が保護者の反応を気にしたり、独立した遂行が難しくなったりすることがあります。
心理アセスメントのポイント
知能検査では、励ましは可能ですが、正誤情報や解答の手がかりを与えないことが重要です。検査の標準化を守ります。
選択肢の確認
1.児童には窓が見える位置に座ってもらう。
判定:適切とはいえない。
窓が見える位置では、外の景色や物音に注意が向きやすくなります。検査では、できるだけ注意がそれにくい環境を整えることが重要です。
2.保護者には児童から見える位置に座ってもらう。
判定:適切とはいえない。
保護者が児童から見える位置にいると、児童が保護者の反応を気にしたり、保護者が無意識に手がかりを与えたりする可能性があります。検査の独立性を保つためには適切ではありません。
3.答えが正しいかを問われたら「正解です」と返す。
判定:適切とはいえない。
検査中に正誤を伝えると、以後の回答や動機づけに影響し、標準化された実施を損ないます。正解かどうかを伝えることは避けます。
4.熱心な取り組みに「頑張っていますね」と声をかける。
判定:最も適切。
正誤情報を与えず、児童の取り組みを中立的に支える声かけです。検査の標準性を保ちつつ、被検査者への配慮として適切です。
5.児童に「一緒にやって」と求められた際は課題を援助する。
判定:適切とはいえない。
課題を援助すると、得点が児童本人の能力を反映しにくくなります。不安を受け止めることは必要ですが、解答や遂行を手伝ってはいけません。
覚えるポイント
- 知能検査では、標準化された実施手続を守ります。
- 正誤を伝えたり、課題を手伝ったりしてはいけません。
- 努力への中立的な励ましは、被検査者への配慮として適切です。