8AM27|第8回 公認心理師国家試験 過去問
コミュニケーションの苦手さや感覚の過敏性などのために、強い不安を感じ、それが要因となって、自傷、他害、破壊、こだわり、多動、情緒爆発などの行動が高頻度で起こる状態として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、コミュニケーションの困難や感覚過敏を背景に、自傷、他害、破壊などが高頻度で起こる強度行動障害が問われています。
キーワードは、「自傷、他害、破壊、こだわり、多動、情緒爆発」「高頻度で起こる状態」です。
解説
強度行動障害は、知的障害や自閉スペクトラム症などのある人にみられることがある、生活上の著しい困難を伴う行動状態を指します。
自傷、他害、物の破壊、強いこだわり、多動、情緒爆発、睡眠の乱れなどが高頻度に起こり、本人や周囲の生活に大きな支障をきたすことがあります。
重要なのは、これらの行動を単なる問題行動やわがままと見なさないことです。背景には、コミュニケーションの困難、感覚過敏、見通しの持ちにくさ、環境の分かりにくさ、不安、身体的不調などがある場合があります。
支援では、行動を抑え込むだけでなく、行動の機能を理解し、環境調整、見通しの提示、コミュニケーション支援、感覚面への配慮、家族・支援者への支援を行います。
福祉領域のポイント
強度行動障害では、行動の背景にある不安や困難を理解します。行動を減らすだけでなく、本人が分かりやすく安心できる環境を整えることが重要です。
選択肢の確認
1.素行症
判定:適切とはいえない。
素行症は、他者の権利や社会的規範を侵害する反復的・持続的な行動が中心です。本問では、コミュニケーションの苦手さや感覚過敏による不安を背景に、自傷や情緒爆発などが高頻度に起こる状態が問われています。
2.社交不安症
判定:適切とはいえない。
社交不安症は、他者から注目されたり評価されたりする場面への強い不安が中心です。自傷、他害、破壊、こだわり、多動などが高頻度で起こる状態を表す用語ではありません。
3.強度行動障害
判定:最も適切。
コミュニケーションの困難や感覚過敏などを背景に、自傷、他害、破壊、こだわり、多動、情緒爆発などが高頻度で起こり、生活に大きな支障をきたす状態です。問題文の説明に合致します。
4.注意欠如多動症/注意欠如多動性障害
判定:適切とはいえない。
注意欠如多動症/注意欠如多動性障害では、不注意、多動性、衝動性が中心です。本問で示されている自傷、他害、破壊、強いこだわり、情緒爆発を含む状態全体としては、強度行動障害が適切です。
5.社会的(語用論的)コミュニケーション症
判定:適切とはいえない。
社会的(語用論的)コミュニケーション症は、社会的文脈に応じた言語使用や会話の困難が中心です。自傷や他害、破壊などが高頻度で起こる状態を表す用語ではありません。
覚えるポイント
- 強度行動障害では、自傷、他害、破壊、こだわり、多動、情緒爆発などが高頻度で起こります。
- 背景には、コミュニケーション困難、感覚過敏、不安、環境の分かりにくさなどがあります。
- 支援では、行動の背景と機能を理解し、環境調整とコミュニケーション支援を行います。