36Q29第36回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみこころとからだのしくみ

概日リズム睡眠障害(circadian rhythm sleep disorder)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 5

正答

5.夕方に強い眠気を感じて就寝し、深夜に覚醒してしまう。

この問題のポイント

概日リズム睡眠障害は、体内時計による睡眠・覚醒の時刻と、社会生活で求められる時刻がずれることで、生活に支障が生じる睡眠障害です。

夕方に眠くなって早く就寝し、深夜から早朝に目覚める状態は、睡眠相が前へずれたタイプに当たります。

解説

人の睡眠と覚醒には、およそ24時間周期の体内時計である概日リズムが関係しています。光、食事、運動、社会活動などが、体内時計を外界の時刻に合わせる手がかりになります。

概日リズム睡眠障害では、本人が眠れる時間帯そのものが一般的な生活時刻からずれます。選択肢5は、夕方に強い眠気が起こって早く寝てしまい、深夜に目覚める状態で、睡眠相前進型の特徴を示しています。

早朝に目が覚めることだけでは、不眠症、うつ状態、加齢による睡眠変化などでもみられるため、概日リズム睡眠障害とは断定できません。睡眠中の下肢の動き、呼吸停止、夢に伴う大声や動作は、それぞれ別の睡眠障害を考えます。

介護では、就寝・起床時刻、昼寝、日中の眠気、夜間覚醒、光を浴びる時間、活動量などを記録し、生活上の支障を確認します。本人を責めたり、無理に眠らせたりせず、必要に応じて医療職と連携します。

ひっかけポイント
「早く目が覚める」という一つの症状だけではなく、「眠くなる時刻と目覚める時刻が全体として前へずれているか」を見ます。

選択肢の確認

1.早朝に目が覚める。
適切ではありません。
早朝覚醒は不眠症の一症状としてもみられます。睡眠・覚醒の時刻全体がずれているという情報がなく、概日リズム睡眠障害を最もよく表す記述ではありません。

2.睡眠中に下肢が勝手にピクピクと動いてしまう。
適切ではありません。
睡眠中に下肢が反復して動く状態は、周期性四肢運動障害などでみられます。体内時計のずれを表す症状ではありません。

3.睡眠中に呼吸が止まる。
適切ではありません。
睡眠中の呼吸停止は、睡眠時無呼吸症候群でみられます。概日リズム睡眠障害とは異なります。

4.睡眠中に突然大声を出したり身体を動かしたりする。
適切ではありません。
夢の内容に合わせて大声を出したり身体を動かしたりする状態は、レム睡眠行動障害などでみられます。睡眠時刻のずれを示すものではありません。

5.夕方に強い眠気を感じて就寝し、深夜に覚醒してしまう。
正答。最も適切です。
睡眠・覚醒の時刻が一般的な生活時刻より早い方向へずれており、睡眠相前進型の概日リズム睡眠障害を表しています。

覚えるポイント

概日リズム睡眠障害は、体内時計と社会生活上の睡眠時刻がずれる状態です。

夕方から眠くなり、深夜から早朝に目覚めるのは睡眠相前進型です。

夜更けまで眠れず、朝起きられないのは睡眠相後退型を考えます。

睡眠日誌などで、就寝、入眠、覚醒、起床、昼寝の時刻を連続して確認します。

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