34Q101|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
骨に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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正解: 1
正答
1.骨にはたんぱく質が含まれている。
この問題のポイント
骨を「カルシウムだけでできた硬い組織」と考えず、有機成分と無機成分から成ること、骨形成と骨吸収が繰り返されていることを理解する問題です。骨芽細胞と破骨細胞、カルシウム吸収に関係するビタミンを正しく組み合わせます。
解説
骨は、主にコラーゲンなどのたんぱく質からなる有機成分と、カルシウムやリンなどからなる無機成分で構成されています。たんぱく質は骨のしなやかな土台となり、カルシウムなどは骨の硬さを支えます。そのため、「骨にはたんぱく質が含まれている」という記述は正しいです。
骨は一度できたら変化しない組織ではありません。古い骨を破骨細胞が吸収し、新しい骨を骨芽細胞がつくる「骨のリモデリング」が常に行われています。この均衡が保たれることで骨の強度が維持されます。加齢、閉経、運動不足、栄養不足などにより骨吸収が骨形成を上回ると、骨量が減少して骨粗鬆症のリスクが高まります。
カルシウムの腸管からの吸収を助ける代表的な栄養素はビタミンDです。また、安全な範囲での歩行や立位など、骨に適度な力が加わる活動は骨量の維持に役立ちます。反対に、長期臥床などで骨に負荷がかからない状態が続くと、骨量は減少しやすくなります。
ひっかけポイント
骨芽細胞は骨を「つくる」細胞、破骨細胞は骨を「壊して吸収する」細胞です。名称と役割を逆にしないようにします。
介護実践でのポイント
骨を守るには、カルシウムだけでなく、たんぱく質やビタミンDを含むバランスのよい食事、本人の状態に合った運動、日光に当たる機会、転倒予防を組み合わせます。無理な運動を一律に勧めず、疼痛や骨折リスクがある場合は医療職やリハビリテーション職と連携します。
選択肢の確認
1.骨にはたんぱく質が含まれている。
正しい。
骨の有機成分には、コラーゲンを中心とするたんぱく質が含まれています。たんぱく質の土台にカルシウムやリンなどが沈着することで、しなやかさと硬さを備えた骨になります。
2.骨のカルシウム(Ca)は老化に伴い増える。
誤り。
加齢に伴って骨形成と骨吸収の均衡が崩れ、一般には骨量や骨密度が低下しやすくなります。骨のカルシウムが一律に増えるわけではありません。
3.骨は負荷がかかるほうが弱くなる。
誤り。
適度な荷重や運動は骨形成を促し、骨の強度維持に役立ちます。過度な負荷は骨折につながることがありますが、「負荷がかかるほど弱くなる」とする記述は適切ではありません。
4.骨は骨芽細胞によって壊される。
誤り。
骨芽細胞は新しい骨をつくる細胞です。古い骨を壊して吸収するのは破骨細胞です。
5.骨のカルシウム(Ca)はビタミンA(vitamin A)によって吸収が促進される。
誤り。
カルシウムの腸管からの吸収を促進する代表的な栄養素はビタミンDです。ビタミンAではありません。
覚えるポイント
骨は、コラーゲンなどのたんぱく質と、カルシウム・リンなどからできています。
骨芽細胞は骨形成、破骨細胞は骨吸収を担います。
カルシウムの吸収にはビタミンDが重要で、適度な荷重運動は骨量の維持に役立ちます。