36Q28|第36回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち、眠りが浅くなる原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.就寝前の飲酒
この問題のポイント
アルコールは一時的に寝つきをよくするように感じても、睡眠の後半に中途覚醒を増やし、眠りを浅くして、睡眠の質を低下させます。
「眠くなること」と「質のよい睡眠が得られること」は同じではありません。
解説
就寝前に飲酒すると、アルコールの鎮静作用によって入眠しやすく感じることがあります。しかし、体内でアルコールが代謝されるにつれて覚醒しやすくなり、夜中に何度も目が覚めたり、眠りが浅くなったりします。利尿作用による夜間の排尿や、いびき・睡眠時無呼吸の悪化も、睡眠を妨げる要因になります。
そのため、寝酒を睡眠薬の代わりにすることは適切ではありません。飲酒量が次第に増えることもあり、転倒、脱水、薬との相互作用などにも注意が必要です。
抗不安薬、抗アレルギー薬、抗うつ薬は、薬の種類によって眠気や不眠などの影響が異なります。介護福祉職が一律に判断したり、本人へ自己判断での中止を勧めたりせず、睡眠状況と服薬状況を記録し、医師や薬剤師などへ相談します。
足浴は、適切な温度と時間で行えば、身体を温めてリラックスを促し、入眠を助けることがあります。
ひっかけポイント
アルコールで眠くなることはありますが、深く安定した睡眠になるとは限りません。寝つきが早くなっても、中途覚醒が増えて睡眠全体の質は低下します。
介護実践でのポイント
睡眠を支援するときは、就寝前の飲酒だけでなく、昼寝、日中活動、光、騒音、室温、痛み、排泄、服薬、カフェインなどを総合的に確認します。
選択肢の確認
1.抗不安薬
適切ではありません。
抗不安薬には眠気を生じさせるものがありますが、睡眠への影響は薬の種類や用量によって異なります。この問題で典型的に眠りを浅くする原因として示されているのは、就寝前の飲酒です。処方薬は自己判断で変更しません。
2.就寝前の飲酒
正答。最も適切です。
アルコールは一時的に入眠を促しても、中途覚醒を増やして眠りを浅くし、熟睡感を低下させます。
3.抗アレルギー薬
適切ではありません。
一部の抗アレルギー薬は眠気を起こしますが、薬剤ごとに作用が異なります。すべてが「眠りを浅くする原因」と一律に説明できるものではありません。
4.抗うつ薬
適切ではありません。
抗うつ薬には眠気を生じるものと、覚醒を強めるものがあり、睡眠への影響は薬剤によって異なります。服薬中の睡眠変化は医療職と共有します。
5.足浴
適切ではありません。
足浴は温熱とリラックスによって入眠を促すことがあり、通常は眠りを浅くする原因として選びません。ただし、温度、時間、皮膚状態、循環状態には配慮します。
覚えるポイント
寝酒は寝つきをよくするように感じても、中途覚醒を増やし、眠りを浅くします。
「眠気が出ること」と「睡眠の質がよいこと」は別です。
薬による睡眠への影響は種類によって異なるため、自己判断で中止や変更をしません。
睡眠支援では、生活リズム、環境、痛み、排泄、薬、嗜好品を総合的に確認します。