38PM132|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第38回午後・問111〜136
29 歳、女性。身長155 cm、体重26 kg、BMI 10.8 kg/m²。神経性やせ症と診断され、精神科に通院していた。最近食事を全く摂らなくなり、動けなくなったため、救急搬送され入院となった。この患者における入院中の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
極度の低体重(BMI 10.8)の神経性やせ症患者の入院栄養管理で、最も適当なものを選ぶ問題です。
解説
長期の低栄養状態から急に栄養を入れると、リフィーディング症候群を起こし、血清カリウム・リン・マグネシウムが低下して重篤な不整脈などを招きます。そのため少量から開始し、血清カリウムなどの電解質をこまめにモニタリングすることが最も重要です。
選択肢の確認
1.経管栄養は、禁忌である。
適当でない。経口摂取が困難なら経管栄養も選択肢になり、禁忌ではありません。
2.エネルギーは、2,000 kcal/日から開始する。
適当でない。リフィーディング症候群を防ぐため、少量から慎重に開始します。
3.たんぱく質は、制限する。
適当でない。低栄養の改善にたんぱく質は必要で、制限しません。
4.嗜好食品は、禁止する。
適当でない。摂取量確保のため、本人が食べられるものを活かすこともあり、一律禁止は不適切です。
5.血清カリウム値を、モニタリングする。
最も適当。リフィーディング症候群による低カリウム血症を早期に発見するため必須です。
覚えるポイント
- 高度低栄養への栄養再開はリフィーディング症候群に注意。
- 少量から開始し、カリウム・リン・マグネシウムを監視。
- たんぱく質制限や嗜好食品一律禁止は不要。