78PM90|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
骨盤部のX 線写真を別に示す。 正しい組合せはどれか。

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正解: 2
正答
2.イ 閉鎖孔
この問題のポイント
骨盤正面X線写真で、矢印や線が示す解剖構造を読み取る問題です。
骨盤部では、次の構造を区別できることが重要です。
- 仙腸関節
- 閉鎖孔
- 坐骨
- 大転子
- Jacoby〈ヤコビー〉線
この画像では、イ の矢印が骨盤の下方にある大きな孔を示しています。
これは 閉鎖孔 です。
したがって、正しい組合せは
2.イ 閉鎖孔
です。
画像の見方
骨盤正面像では、左右の寛骨、仙骨、大腿骨近位部が描出されます。
ア
アの矢印は、腸骨翼の内側寄りを示しています。
仙腸関節は、仙骨と腸骨が接する関節で、仙骨の左右にある縦方向の関節裂隙として見えます。
アの位置は仙腸関節そのものではありません。
イ
イの矢印は、骨盤下部の大きな楕円形の孔を示しています。
これは 閉鎖孔 です。
閉鎖孔は、恥骨と坐骨に囲まれてできる大きな孔で、骨盤正面像で左右に描出されます。
この画像では、イがその閉鎖孔に一致します。
ウ
ウは、正中下方の恥骨結合付近を示しています。
坐骨は閉鎖孔の下方から後下方を構成する骨であり、ウの位置そのものではありません。
そのため、ウを坐骨とするのは不適切です。
エ
エの矢印は、大腿骨近位部の内側寄りにある小さな突出部付近を示しています。
大転子は大腿骨近位部の外側に大きく突出する部分です。
エの位置は大転子ではなく、小転子付近に相当するため、エを大転子とするのは誤りです。
オ
オの破線は、左右の腸骨付近を横に結ぶ線として描かれています。
Jacoby〈ヤコビー〉線は、左右の腸骨稜の最高点を結ぶ線です。
この画像のオは、腸骨稜の最高点を正確に結ぶ線としては示されていないため、Jacoby線とは判断しません。
選択肢の確認
1.ア 仙腸関節
誤りです。
仙腸関節は、仙骨と腸骨の間にある関節です。
アは仙腸関節そのものではなく、腸骨翼の領域を示しています。
2.イ 閉鎖孔
正しいです。
イは恥骨と坐骨に囲まれた大きな孔を示しています。
これは骨盤正面像で確認できる 閉鎖孔 です。
したがって、これが正答です。
3.ウ 坐骨
誤りです。
ウは正中の恥骨結合付近を示しています。
坐骨は閉鎖孔の下方から後下方に位置する骨であり、ウの位置とは一致しません。
4.エ 大転子
誤りです。
大転子は大腿骨近位部の外側にある大きな突出部です。
エは大腿骨の内側寄り、小転子付近を示しており、大転子ではありません。
5.オ Jacoby〈ヤコビー〉線
誤りです。
Jacoby線は左右の腸骨稜の最高点を結ぶ線です。
オの破線はその位置と一致しないため、Jacoby線とは判断しません。
覚えるポイント
骨盤正面像では、代表的な構造を位置で覚えます。
- 仙腸関節:仙骨と腸骨の間
- 閉鎖孔:恥骨と坐骨に囲まれる大きな孔
- 坐骨:閉鎖孔の下方から後下方を構成する骨
- 大転子:大腿骨近位部の外側の大きな突出
- 小転子:大腿骨近位部の内側寄りの小さな突出
- Jacoby線:左右の腸骨稜最高点を結ぶ線
この画像では、イが閉鎖孔を示しているため、正しい選択肢は
2.イ 閉鎖孔
です。
