78PM91|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
エックス線撮影技術学X線画像解剖X線CT画像
頸部造影CT(動脈相)像を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

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正解: 1
正答
1.外頸動脈
画像の見方
これは頸部造影CTの軸位断像です。CT画像では、画面左が患者の右側、画面右が患者の左側です。矢印は患者左側の頸動脈分岐部付近にある、造影された小円形の血管を示しています。
なぜ外頸動脈か
総頸動脈は頸部で二股に分かれ、内頸動脈と外頸動脈になります。
この断面では、矢印で示された血管は、同側の内頸動脈よりもやや前内側に位置しています。外頸動脈は頸部で顔面・頭皮・甲状腺などへ向かう枝を出す血管で、頸動脈分岐後は内頸動脈より前内側を走ることが多いです。
一方、内頸動脈は脳へ向かう血管で、頸部では枝を出さず、外頸動脈より後外側に位置することが多いです。したがって、矢印の血管は外頸動脈と判断します。
他の選択肢との区別
2.総頸動脈
総頸動脈は内頸動脈と外頸動脈に分かれる前の1本の太い血管です。この画像ではすでに分岐後のレベルで、矢印は分岐後の一方の血管を示しているため誤りです。
3.椎骨動脈
椎骨動脈は頸椎の横突孔内を上行する血管で、頸動脈より後方・外側、椎体の近くに見えます。矢印の位置は頸動脈分岐部付近であり、椎骨動脈ではありません。
4.内頸動脈
内頸動脈は外頸動脈より後外側を走り、頸部では枝を出しません。矢印の血管はより前内側にあり、外頸動脈の位置関係に合います。
5.鎖骨下動脈
鎖骨下動脈はもっと下方、鎖骨付近から上肢へ向かう太い血管です。この画像のような咽頭・頸動脈分岐部レベルでは通常該当しません。
覚えるポイント
頸動脈分岐後の軸位CTでは、
- 外頸動脈:前内側、枝を出す
- 内頸動脈:後外側、頸部では枝を出さない
と覚えると判別しやすいです。
本問では、矢印の血管が内頸動脈より前内側にあるため、外頸動脈が正答です。
