77PM92|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
骨盤部の CT 像を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
骨盤部 CT 横断像では、膀胱、子宮、直腸の前後関係を確認することが重要です。
女性骨盤では、基本的に次の順に並びます。
- 前方:膀胱
- 中央:子宮
- 後方:直腸
提示画像で矢印が示している軟部組織は、膀胱の後方、直腸の前方に位置しており、子宮です。
解説
提示画像は骨盤部の CT 横断像です。
画像左下に R マーカーがあるため、画像の左側が患者の右側です。中央前方には、尿を含んだ低吸収の大きな構造がみられます。これは膀胱です。
矢印は、その膀胱の後方にある軟部組織を示しています。この位置は女性骨盤における子宮の位置に一致します。
子宮は、膀胱の後方、直腸の前方にあります。CT では筋性臓器として軟部組織濃度を示し、膀胱内の尿のような低吸収ではありません。
さらに後方には、ガスを含む腸管構造がみられ、これは直腸に相当します。したがって、矢印で示す構造は直腸ではなく、膀胱と直腸の間にある子宮です。
画像でまず見るポイント
骨盤 CT では、まず膀胱を探すと位置関係を整理しやすくなります。
膀胱の後方、直腸の前方にある軟部組織なら、女性では子宮を考えます。
ひっかけポイント
膀胱は前方の低吸収域です。
直腸は後方にあり、ガスを含むことがあります。
矢印はその中間にある軟部組織を指しているため、子宮です。
選択肢の確認
1.正しい。
矢印は、膀胱の後方、直腸の前方にある軟部組織を示しています。女性骨盤でこの位置にある代表的な臓器は子宮です。
2.誤り。
精巣は男性の陰嚢内に存在する臓器です。骨盤腔内で膀胱後方に位置する構造ではありません。提示画像の矢印部とは一致しません。
3.誤り。
直腸は骨盤の後方に位置します。提示画像では、矢印より後方にガスを含む腸管構造がみられ、これが直腸に相当します。矢印部は直腸ではありません。
4.誤り。
膀胱は画像中央前方にある、尿を含んだ低吸収の大きな構造です。矢印は膀胱そのものではなく、膀胱の後方にある軟部組織を示しています。
5.誤り。
卵巣は子宮の左右外側に位置する小さな付属器です。矢印部のように正中寄りで膀胱後方にある大きめの軟部組織ではありません。
覚えるポイント
- 女性骨盤では、前から 膀胱 → 子宮 → 直腸 の順に並びます。
- CT で膀胱は尿により低吸収に見えます。
- 子宮は膀胱後方、直腸前方の軟部組織として確認します。
- 直腸は後方にあり、内部にガスを含むことがあります。
- 卵巣は子宮の左右外側に位置します。
