118E5|第118回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア緩和ケア・在宅医療終末期ケア・ACP
終末期癌患者の死亡前3日以内の身体所見の変化で適切なのはどれか。
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正解: d
正解
d 橈骨動脈の触知不良
考え方
死亡前数日以内の終末期患者では、循環不全が進み、末梢循環が低下します。
その結果、
- 四肢冷感
- チアノーゼ
- 斑状皮膚
- 尿量低下
- 末梢脈拍の触知不良
などがみられるようになります。
このため、選択肢の中で適切なのは橈骨動脈の触知不良です。
なぜ橈骨動脈が触れにくくなるか
死期が近づくと、身体は脳や心臓など重要臓器への血流を優先し、末梢血管は収縮します。
そのため、橈骨動脈や足背動脈のような末梢動脈は弱くなり、触れにくくなります。
各選択肢の整理
a 手足の熱感
誤りです。末梢循環低下のため、むしろ冷感を示すことが多くなります。b 尿量の増加
誤りです。腎血流も低下するため、尿量は減少し、乏尿から無尿に近づきます。c 酸素飽和度の上昇
誤りです。呼吸状態は悪化しやすく、酸素飽和度が上昇するとは考えにくいです。d 橈骨動脈の触知不良
正解です。臨死期の代表的な身体所見の一つです。e 毛細血管再充満時間の短縮
誤りです。末梢循環が悪くなるため、毛細血管再充満時間は延長します。
覚えるポイント
臨死期の身体所見は、末梢循環不全でまとめると理解しやすくなります。
つまり、
- 脈が弱い
- 手足が冷たい
- 尿が少ない
- 皮膚色がまだらになる
という方向に変化します。