118C21|第118回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚耳鼻咽喉科めまい・前庭疾患
温度眼振(カロリックテスト)で機能評価できるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: a
正解
a 外側半規管
解説
温度眼振、いわゆるカロリックテストは、外耳道に温水または冷水を入れて内耳を刺激し、誘発される眼振をみる検査である。
この検査で主に評価しているのは、外側半規管の機能である。
カロリックテストの原理
- 温度刺激によって内リンパに対流が生じる。
- その結果、外側半規管が刺激され、前庭眼反射を介して眼振が起こる。
- したがって、外側半規管とその求心路、さらに脳幹の前庭系の機能をみる検査になる。
各選択肢の検討
a 外側半規管
正しい。カロリックテストで評価する代表的な部位である。b 外有毛細胞
誤り。これは蝸牛の聴覚機能に関わる構造であり、耳音響放射などで評価する。c 球形嚢
誤り。球形嚢は耳石器であり、直線加速度や重力に関与する。カロリックテストの主対象ではない。d 後半規管
誤り。温度刺激で主に評価されるのは外側半規管であり、後半規管の評価には適さない。e 卵形嚢
誤り。卵形嚢も耳石器であり、カロリックテストでは評価しない。
覚えるポイント
- カロリックテスト=外側半規管
- 耳石器である球形嚢、卵形嚢は対象ではない。
- 外有毛細胞は聴覚系の構造であり、前庭機能検査とは分けて考える。