33PM118|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
35歳の男性。ラグビーでタックルを右側から受け右膝痛を自覚したため、すぐに来所した。右膝内側に皮下出血がみられ、膝関節の不安感を訴えている。考えられない損傷靱帯はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、右側からタックルを受けた膝外傷で、考えにくい損傷靱帯を選びます。
右側から外力を受けると、右膝には内側が開く方向の外反ストレスが加わりやすくなります。外反ストレスでは、主にMCLが損傷され、強い外力ではACLやPCLなどの十字靱帯損傷も合併することがあります。
解説
右膝の外側から内側へタックルを受けると、膝関節は外反方向に強制されます。外反ストレスでは内側側副靱帯であるMCLに張力が加わるため、膝内側の疼痛や皮下出血が出やすくなります。
膝関節の不安感がある場合は、MCL単独損傷だけでなく、ACLやPCLなど関節内靱帯の合併損傷も考える必要があります。
一方、LCLは外側側副靱帯で、内反ストレスにより損傷されやすい靱帯です。この症例では外反ストレスが中心で、膝内側に皮下出血があるため、LCL損傷は最も考えにくいです。
外傷発生機序で見るポイント
膝の靱帯損傷は、外力の方向を先に整理します。外反ストレスならMCL、内反ストレスならLCLをまず考えます。
選択肢の確認
1.ACL
考えられます。
ACLは前十字靱帯です。外反ストレスに回旋力が加わると、MCL損傷にACL損傷を合併することがあります。膝関節の不安感があるため鑑別に入ります。
2.LCL
正答。考えられません。
LCLは外側側副靱帯で、主に膝の内反ストレスで損傷されます。この症例では右側からのタックルにより外反ストレスが加わり、膝内側に皮下出血がみられるため、LCL損傷は最も考えにくいです。
3.MCL
考えられます。
MCLは内側側副靱帯で、外反ストレスにより損傷されやすい靱帯です。右膝内側の皮下出血もMCL損傷を支持する所見です。
4.PCL
考えられます。
PCLは後十字靱帯です。強いタックル外傷では、外反ストレスに加えて前後方向の外力が加わることがあり、複合靱帯損傷として考える場合があります。
覚えるポイント
- 外反ストレスではMCL損傷を考えます。
- 内反ストレスではLCL損傷を考えます。
- 膝の不安感が強い場合はACLやPCLの合併損傷も意識します。
- この問題は「考えられない損傷靱帯」を選ぶため、外反損傷で考えにくいLCLが正答です。