33PM117第33回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷足関節外側靱帯

20歳の男性。短距離走で転倒し、足関節外側に疼痛を自覚したためすぐに来所した。他動的に足関節底屈あるいは背屈で足部を内がえしさせると疼痛が増悪する。さらに足部の前方引き出しで不安感が生じる。考えられる損傷靱帯はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・4

正答

2、4

この問題のポイント

この問題では、足関節外側部痛、内がえしでの疼痛増悪、前方引き出しでの不安感から、足関節外側靱帯損傷を考えます。

足関節外側靱帯では、特に前距腓靱帯踵腓靱帯が重要です。前方引き出しで不安感が出る場合は、前距腓靱帯損傷を強く疑います。

解説

足関節の内がえし捻挫では、外側靱帯が損傷されやすくなります。足関節外側靱帯には、前距腓靱帯、踵腓靱帯、後距腓靱帯があります。

前距腓靱帯は足関節底屈位で緊張しやすく、内がえし損傷で最も損傷されやすい靱帯です。前方引き出しテストで不安定性がみられます。

踵腓靱帯は足関節背屈位でも内がえしストレスにより損傷されることがあります。底屈でも背屈でも内がえしで疼痛が増悪する場合、前距腓靱帯に加えて踵腓靱帯損傷を考えます。

徒手検査で見るポイント
前方引き出しテストは前距腓靱帯、内がえしストレステストは踵腓靱帯を意識します。疼痛だけでなく、健側と比べた不安定性を確認します。

選択肢の確認

1.脛腓靱帯
誤り。
脛腓靱帯は遠位脛腓関節の安定性に関係し、足関節外旋や背屈強制で損傷する高位足関節捻挫で重要です。この症例の内がえし損傷の主病変ではありません。

2.踵腓靱帯
正しい。
踵腓靱帯は足関節外側靱帯の一つです。足部の内がえしで疼痛が増悪し、外側部痛がある場合、損傷靱帯として考えます。

3.二分靱帯
誤り。
二分靱帯は踵骨から舟状骨・立方骨へ向かう靱帯で、足根部外側から前外側の痛みに関係します。足関節外側靱帯損傷の主な靱帯としては前距腓靱帯と踵腓靱帯が重要です。

4.前距腓靱帯
正しい。
前距腓靱帯は内がえし捻挫で最も損傷されやすい靱帯です。足部の前方引き出しで不安感があることから、前距腓靱帯損傷が考えられます。

覚えるポイント

  • 足関節内がえし捻挫では前距腓靱帯が最も損傷されやすいです。
  • 踵腓靱帯は内がえしストレスで確認します。
  • 前方引き出しテストは前距腓靱帯損傷を評価します。
  • 脛腓靱帯損傷は高位足関節捻挫で重要です。

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