34AM30|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷膝靱帯・半月板
前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、前十字靱帯損傷(ACL損傷)の好発、急性期の所見、画像診断が問われています。誤りの選択肢は「原因と結果の取り違え」や「腫脹の種類」がポイントです。
解説
前十字靱帯は、膝の中で大腿骨と脛骨をつなぎ、脛骨が前にずれるのを抑えています。
着地や急な方向転換のときに、相手との接触なしに損傷する非接触型が多く、特に若年女性に多いとされます。骨格や筋活動、ホルモンなどの要因が背景に挙げられます。
急性期には靱帯が切れて関節内で出血するため、関節の中に血がたまる関節血症(血腫)が起こり、急速に腫れます。さらっとした関節液がたまる関節水症ではありません。
ひっかけポイント
「関節水症」と「関節血症」を取り違えないようにします。前十字靱帯損傷の急性期は出血による関節血症が特徴です。
画像については、靱帯は単純エックス線写真には写りません。靱帯そのものの損傷を確認するにはMRIが有用です。
選択肢の確認
1.非接触型は若年女性に多い。
正しい。
ジャンプの着地や方向転換などで接触なく受傷する非接触型が多く、若年女性に多いとされます。
2.急性期では関節水症による腫脹が著明である。
誤り。
急性期は靱帯断裂による出血で関節血症がみられます。腫脹の主体は水症ではなく血症です。
3.骨挫傷の結果生じる。
誤り。
原因と結果が逆です。前十字靱帯損傷のときに大腿骨や脛骨に骨挫傷を合併することがありますが、骨挫傷が原因で靱帯が切れるわけではありません。
4.確定診断には単純エックス線写真が必要である。
誤り。
靱帯は単純エックス線写真に写りません。靱帯損傷の確認にはMRIが有用です。エックス線は骨折の有無などの確認に用います。
覚えるポイント
- 前十字靱帯損傷は非接触型が多く、若年女性に多い。
- 急性期は出血による関節血症で腫れる。
- 骨挫傷は靱帯損傷の結果として合併しうる(原因ではない)。
- 靱帯の確認はMRI、エックス線では写らない。