119D049|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
口腔ジスキネジアの患者でみられるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: c・d
正答
c、d
この問題のポイント
口腔ジスキネジアでは、舌・口唇・下顎の反復する不随意運動により、義歯の動揺と口腔粘膜損傷が生じやすくなります。
解説
口腔ジスキネジアは、舌を突き出す、口をもぐもぐ動かす、口唇をすぼめる、下顎を反復運動させるなどの不随意運動です。向精神薬の長期使用に伴う遅発性ジスキネジアや神経疾患などでみられます。
不随意運動によって義歯へ偏った力が加わると、義歯の浮き上がり・脱離・動揺が起こります。さらに義歯床縁や歯との反復接触により、舌・頰粘膜・口唇に外傷性潰瘍や咬傷を生じることがあります。
補綴治療では、薬剤歴と症状の日内変動を確認し、義歯の安定、床縁、咬合、清掃性を評価します。
選択肢の確認
a.溝状舌
誤り。
溝状舌は舌背の溝を特徴とする形態異常で、口腔ジスキネジアによる典型的二次障害ではありません。
b.開口障害
誤り。
口腔ジスキネジアは反復性不随意運動を示すため、単純な開口障害が代表所見ではありません。
c.義歯の動揺
正しい。
舌・口唇・下顎の不随意運動により、義歯が浮き上がったり動揺したりします。
d.口腔粘膜損傷
正しい。
反復する不随意運動と義歯・歯との接触によって口腔粘膜損傷を生じます。
e.口腔苔癬様病変
誤り。
口腔苔癬様病変は薬剤・金属・免疫反応などと関連し、ジスキネジアの機械的二次障害ではありません。
覚えるポイント
- 口腔ジスキネジアは舌・口唇・下顎の不随意運動です。
- 義歯の動揺と外傷性粘膜損傷に注意します。
- 向精神薬を含む服薬歴を確認します。