119C081|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
ブラッシング指導に用いる補助ツール(別冊No. 31)を別に示す。 このツールによってブラッシング指導の効果が期待される疾患はどれか。 1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
視覚的な手順提示やスケジュールなどの補助ツールは、見通しを持つことが苦手な自閉スペクトラム症の歯科診療で有効です。
解説
自閉スペクトラム症では、言語だけの説明より、写真、絵カード、実物、タイムスケジュールなど視覚的構造化が理解を助けることがあります。治療手順を予測できるようにすると、不安と拒否行動を減らしやすくなります。
ブラッシング指導でも、磨く順番、時間、終了の見通しを視覚化し、同じ手順を繰り返します。
画像の確認
実画像は歯列模型と歯ブラシの写真を左右の手順として提示し、下に1〜10の番号を並べた視覚的スケジュールである。手順を画像で予告し構造化すると理解しやすい自閉スペクトラム症の患者に、ブラッシング指導の効果が期待できる。
選択肢の確認
a.脳性麻痺
誤り。
脳性麻痺では運動障害や姿勢、筋緊張への対応が中心で、提示された視覚支援ツールの代表的対象ではありません。
b.統合失調症
誤り。
統合失調症では精神症状と服薬、副作用への配慮が必要ですが、本ツールの代表的適応ではありません。
c.Parkinson 病
誤り。
Parkinson病では振戦、固縮、寡動に合わせた自助具や姿勢調整を行います。
d.Alzheimer 病
誤り。
Alzheimer病では認知機能に応じて単純化・反復・介助者連携を行いますが、本問の視覚的構造化ツールの代表対象は自閉スペクトラム症です。
e.自閉スペクトラム症
正しい。
自閉スペクトラム症では視覚支援により手順の予測と理解を助け、ブラッシング行動を形成します。
覚えるポイント
- 自閉スペクトラム症では視覚支援が有効です。
- 手順を構造化し、開始と終了を明確にします。
- 同じ順番で反復して成功体験を積みます。