119B004|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
患者への説明によって、患者が治療方針を理解し積極的に治療に参加するように なるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
患者が説明を理解し、医療者と合意した治療方針に主体的に取り組むことを アドヒアランスといいます。
解説
アドヒアランスは、患者が治療内容を理解し、医療者と相談して決めた方針に納得したうえで積極的に参加する考え方です。患者を受動的な指示の受け手とみなすコンプライアンスよりも、患者の価値観と自己決定を重視します。
説明では、治療の目的、選択肢、利益と不利益、実行可能性を患者と共有し、患者が継続できる方法を一緒に選ぶことが重要です。
選択肢の確認
a.アウトカム
誤り。
アウトカムは医療や介入によって得られた結果を指します。患者が治療に主体的に参加する態度そのものではありません。
b.アドヒアランス
正しい。
アドヒアランスは、患者が治療方針を理解し、合意した方針に主体的に参加することです。
c.エンパワメント
誤り。
エンパワメントは、本人が自らの健康や生活を管理する力を高める過程です。関連する概念ですが、合意した治療への積極的参加を直接表す語はアドヒアランスです。
d.リビングウィル
誤り。
リビングウィルは、将来意思表示が困難になった場合に備え、終末期医療などに関する本人の希望をあらかじめ示すものです。
e.コンプライアンス
誤り。
コンプライアンスは、患者が医療者の指示に従うという受動的な意味合いが強い概念です。主体的な合意と参加を重視するアドヒアランスとは区別します。
覚えるポイント
- アドヒアランスは主体的参加です。
- コンプライアンスは医療者の指示への従順性という意味合いが強い概念です。
- 説明と共同意思決定がアドヒアランス向上につながります。