118D054|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
右側顎下部の腫脹を主訴として来院した患者の初診時のCT(別冊No. 20A)と精 査のため追加した超音波検査像(別冊No. 20B)を別に示す。 新たに得られた情報はどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
超音波検査にドプラ法を加えると、CTの形態情報に加えて血流の方向と速度を評価できます。
解説
CTは病変の位置、形態、内部密度、周囲組織との関係を評価するのに優れます。超音波検査ではリアルタイムに内部エコーを観察でき、カラードプラやパルスドプラを用いると血流の有無、方向、速度を評価できます。
画像の確認
実画像AのCTでは右側顎下部の腫瘤の位置と形態が分かる。追加されたBはカラードプラ超音波像で、腫瘤内部と周囲の赤橙色の血流信号を表示しているため、CTだけでは得にくい血流方向・血流速度の情報を新たに評価できる。
選択肢の確認
a.血流速度
正しい。
血流速度はドプラ超音波によって新たに評価できます。
b.糖代謝量
誤り。
糖代謝量はFDG-PETなどの核医学検査で評価します。
c.組織の硬さ
誤り。
組織の硬さは超音波エラストグラフィで評価できますが、設問の追加画像で示される情報は血流速度です。
d.唾液分泌能
誤り。
唾液分泌能は唾液腺シンチグラフィや唾液分泌量測定などで評価します。
e.水分子の拡散状態
誤り。
水分子の拡散状態はMRIの拡散強調像で評価します。
覚えるポイント
- ドプラ超音波は血流の有無・方向・速度を評価します。
- 糖代謝はPET、水分子拡散はMRIです。
- 形態情報と機能情報を区別します。